育児・子育てのお悩み

服装がダサいと小学生はいじめの被害に? いまどきの小学生のおしゃれに親はどうすべきか

子供の成長って本当に早いですよね。

特に小学校の6年間は心身ともに変化が大きいのではないでしょうか?

そんな時期に「うちの子、友達とうまくやれているかな? 」「ちょっと変わった所があるけど大丈夫かな? 」と、心配されている方も多いでしょう。

特にパッと目につきやすいのは、お子さんの服装ではないでしょうか?

オシャレ小学生の多い現代。

親から見てダサい服装の子は、いじめのターゲットになってしまわないかと、心配になりますよね。

そこで今回は、

・服装がダサいといじめられる理由とその対策

・今ドキ小学生のお洒落事情、人気ブランド

・子供の価値観を尊重することの重要性

 について紹介します。

服装がダサいといじめの標的になりやすい

小学生といえど、一般的に発育の早い女子は、高学年からオシャレに高い興味関心を持ち始めます。

そのため、オシャレに関心の薄い子は孤立しやすい傾向にあるのです。

「●●ちゃんの服可愛いね!どこで買ったの?」

「●●ちゃんってセンスいいよね」。

という会話もあれば、

「●●ちゃんの服ダサい!! 」

と言われてしまう場合もあります。

子供は素直なので、時に残酷なほど容赦ない言葉や態度をとってしまうことがありますよね。

それがいじめにつながってしまう場合もあるのです。

ダサい服装とは

「ダサい!! 」とお友達に言われてしまう服装は主に、

・色を使いすぎている、組み合わせが悪い

・柄と柄を合わせている

・キャラクター中心のデザイン

・同じものばかり着ていてレパートリーがない

・季節感がなく、厚着または薄着である

が挙げられます。

周りの目を気にして行動するという発達段階にない子供は、自分の欲求のままに服を選びます。

とにかく好きな色や柄を着てみたり、好きなキャラクターデザインのものを選んでみたりして、全体的に派手すぎてしまう服装はダサい服装とみなされがちです。

また、気候や衛生面への配慮ができないパターンもあります。

暑いのに長袖を着たり、同じ服を何日も連続で着るのもオシャレとは言い難いでしょう。

こうした服装は、お友達にダサいと言われる服装の代表です。

服装がダサいと校内での地位が低くなりやすい

服装がダサい子はいじめの標的になりやすいです。

小学生、特に高学年のいじめの背景には「スクールカースト」が影響しています。

スクールカーストとは、学校内での自分の地位のようなもので、”イケてるグループ”と”イケてないグループ”を明確に区別しています。

小学校高学年になると、グループがいくつかできます。

自分がどのグループに属するかで、校内の地位が変わってくるのです。

”イケてるグループ”と”イケてないグループ”の判定基準は、

・コミュニケーション能力

・成績

・部活

・顔の整い具合

など様々ですが、服装を含む見た目も重要な基準となっています。

お洒落な子は”イケてるグループ”、ダサい子は”イケてないグループ”へと分類されるのです。

”イケてないグループ”に属する子は、スクールカーストの下層に位置するので立場が弱く、いじめの標的になりやすいのです。

なんだか当時を思い出して、辛い気持ちになってきました(笑)

大人になってみると何とも狭い基準の評価ですが、子供の頃は少なからず自分の立ち位置を気にかけていたのではないでしょうか?

集団で行動する小学校高学年、特に女子の世界で、我が子がダサい服装でいることは、親としてはかなり心配になりますね。

我が子がいじめられていたら、きちんと対応する

いくら服装がダサいと思われようが、その子をいじめて馬鹿にしていい権利は誰にもありません。

いじめは人間社会に根深い問題として存在しており、学校という狭い社会で生活している子供たちにとっては、より大きな問題となります。

被害者の子は引きこもりや精神的障害の他、最悪の場合は自死に至るまで追いつめられることも近年稀ではありません。

もし、我が子がいじめを受けていたら、親としては何をすればよいのでしょうか?

 

1,絶対に味方だと伝える

まずは、我が子に安心感を与え、逃げ場を作ってあげることが大切です。

いじめられている大抵の子供は、いじめに合っていることを親に話せずに、一人で苦しむ孤独な日々を過ごしています。

それは親を信頼していない訳ではなく、多くは

いじめられているのは自分に原因があると思ってしまう

・いじめられているみじめな自分を親に見せたくない

・いじめられている現実を認めたくない

などの理由からです。

そんな苦しい日々に耐えてきた我が子を、まずは褒めてあげましょう。

学校以外にも居場所があり、逃げても良いことを伝えてあげましょう。

その安心感が、最悪の事態を防ぐことに繋がります。

2,状況を整理し、文書化しながら学校と話し合いを重ねる

子どもからいじめの状況が聞き取れたら、内容を文書化し、話し合いの場を設けて学校に提出しましょう。

いじめられている子供自身は事態が悪化するのを恐れて、「誰にも言わないでほしい。」と言うことが多いでしょう。

しかし、いじめはその子と被害者だけの問題ではなく、いわば社会問題なのです。

そのため、被害者と加害者はもちろん、社会=学校としっかり話し合うことが、根本から解決を目指すには不可欠です。

また、話し合いの場では感情的になってしまうことが予測されます。

そうすると双方がもめた際に、”言った言わない問題”として事態は悪化する一方です。

いじめの状況や話し合いの内容を文書化しておくことで、冷静に事態を把握することができます。

3,再発予防策等の交渉をする

一番大切なのは、今後同じことが起こらないように、しっかりと対策をすることです。

我が子がいじめられて憎い気持ちは分かりますが、一方的に加害者のせいにして終わってしまっては、同じことが繰り返されるのは時間の問題です。

加害者側からの謝罪だけもらっても、根本的な解決にはならないでしょう。

学校側としても、全生徒に対して公平な立場であらねばならないことから、どちらかの味方につくという訳にはいかないことを理解しましょう。

今後いじめが起きないために、学校側は生徒にどのような教育をしていくのか、一人ひとりのアセスメントやケアはどのように行っていくのかなどの再発予防策を立ててもらうところまで交渉しましょう。

オシャレに興味をもってもらうためには

オシャレに無頓着な子供をお持ちの親御さんの中には、もう少しオシャレに興味を持ってほしいという思いを抱えている方もいらっしゃるでしょう。

親ができることを紹介します。

一式コーディネートした服を買っておく

着てもらえないことも覚悟で、可能であれば、親がオシャレだと思うコーディネート一式を子供に与えてしまうのが良いでしょう。

頭ごなしに今のファッションを否定するのではなく、「こんな服もいいと思うけどどうかな? 」「この組み合わせで試してみない? 」など、あくまで提案にとどめると、子供も聞く耳を持ちやすいです。

私が子供の頃、父がトップスとパンツを買ってきてくれたことがありました。

当時の私は「何でその服を着なければならないの!! 」と思い、その服はしばらく着ませんでした。

しかしある時、気の強い友達に「●●ちゃんのその服、子供っぽくて変だよね」。と言われて大変傷つき、父が用意してくれた服を着て登校したところ、「今日の●●ちゃん、何かかっこいいね! 」と褒められたことがありました。

子供服はサイズが変わるので、ある種賭けではありますが、子供が自由に選択できる環境を提供してあげるのも、親としてできることではないでしょうか。

雑誌を買ってあげる

小学生がファッションの情報を手に入れる方法は、ほとんどが雑誌です。

ファッションの情報はどこから手に入れてる?
ニフティ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

オシャレ度を上げる、お勧めの雑誌は

・キラピチ

・ニコ☆ピチ

・JSガール

などです。

どれも女の子向けで、キラピチキャラクターページも充実しており、子供心がくすぐられます。

ニコ☆ピチやJSガールは、専属モデルや読者モデルを募集し、この雑誌出身のアイドルも活躍している、本格的なファッション雑誌です。

何とメイクやスキンケアの方法まで載っています!

トレンドが網羅されているので、オシャレの最先端の情報を手に入れられそうです。

男の子用のファッション雑誌は残念ながらほとんどありませんが、中学生男子は

・FINEBOYS(ファインボーイズ)

・MEN'S NON-NO(メンズノンノ)

などを読んでいます。

小学生にとっては少し背伸びかもしれませんが、ファッションセンスを磨く目的で活用できるでしょう。

インスタグラムを一緒に見る

スマートフォンが普及している現代では、SNSも主要な情報手段です。

インスタグラム

・画像を中心にアップされている

・タグ付けされていれば、掲載されている服のブランドが分かる

以上の点から、有効なファッション情報が得られるでしょう。

大人顔負けのお洒落小学生が多く見つかります。

是非活用してみてください!

今ドキ小学生のオシャレ事情

今どきの小学生は、ファッションに関してどのような意識をもっているのでしょうか。

小学生の、特に高学年女子は、オシャレに対して強い興味・関心を持っています

関東地区の小学生を対象とした調査では、お洒落に関する行動のアンケートを実施しています。

その結果、小学校3年生では男女差は特になかったものの、小学校6年生になると女子のオシャレ意識の高さが顕著となりました。

一般的に男子よりも女子の発達が早いことから、成長が進むにつれ、他者の目を気にした意識が生まれやすくなるのでしょうね。

下の図は、子供向けサイト主催で行ったアンケートで、小学生と中学生の計1658名に、

「ファッションに興味があるか?」を尋ねた調査結果です。

引用:ニフティ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

これを見ると驚くのが、中学生よりも小学生の方がオシャレ意識が高いことです。

これには、中学生は制服やジャージなどの指定された服装で過ごすことが多いのに対し、小学生は毎日私服を着るという要因が大きいでしょう。

毎日服が変わる中で、親が選んでくれていたものからいつしか自分で服を選ぶようになり、その中でオシャレに関する興味・関心が高まっていくのでしょう。

小学校高学年女子は、オシャレに敏感なのです。

小学生に人気のブランド

「これを着ればオシャレ小学生になれる!」というブランドがあります!

オシャレ小学生の服装は主に、

・カジュアルで大人っぽい服装

・ガーリーな可愛い服装

・韓国系の服装

に分かれるようです。

それぞれお勧めブランドを挙げていきます!

カジュアルで大人っぽい服装

ちょっと背伸びをして、大人っぽい服装を好むおませさんには、

・JENNE(ジェニー)

ALGY(アルジー)

any FAM KIDS(エニファムキッズ)

がお勧めです!

カジュアルで通学にも使いやすいデザインなうえに、トータルコーデで6000円台など価格もお手頃なものが揃っています。

特に、any FAM KIDS(エニファムキッズ)は大人用のブランドもあるので、親子コーデが叶うのも素敵ですね!!

引用:エニィファム(any FAM) の通販 | ファッション通販 マルイウェブチャネル (0101.co.jp)

ガーリーで可愛い服装

フリフリのレースに、ふわふわなびくスカート。

幼いころからプリンセスに憧れてきた女の子にとって、ガーリースタイルは欠かせません!

ガーリー系のブランドでは、

PINKHUNT ピンクハント

mezzopiano Junior メゾピアノジュニア

がお勧めです!

引用:メゾピアノジュニア(mezzo piano junior)ボウタイつき3WAYワンピース

いや、可愛い!!(笑)

私も小さいころに着て、友達に褒められ得意げだったことを思い出します。

発表会やお出かけなど、特別な日にピッタリですね。

男の子にもお勧め!韓国系の服装

「nijiyu」や「BTS]など、韓流ブームの現在。

小学生でも人気ブランドとなっている韓国服も忘れちゃいけません!

韓国系の服装では、

・韓国子供服のBee

・I Love J

・devirock

などがお勧めです。

引用:【子供服 Bee】 レイヤード風長袖トップス

カラフルなものから、トレンドのくすみ色まで、カラーバリエーションが豊富なのが、韓国ブランドの魅力のひとつです。

ストリート系やユニセックスなデザインも多いので、男の子もオシャレに着こなせそうですね!

引用:devirock(デビロック)のキッズファッション通販|SHOPLIST(ショップリスト)

価格も手頃なものが多いので、是非挑戦してみてください!

小学生男子に人気のブランド

女子に比べて、お洒落に関心が薄い子が多いですが、当然ながら中にはお洒落に敏感な男子もいます。

小学生男子におすすめのブランドは、

・glazos(グラソス)

・RAT EFFECT(ラットエフェクト)

などが普段使いしやすく、お勧めです。

男子はスポーツブランドを好む傾向にあり、服装がワンパターン化しがちなので、たまには違うブランドを取り入れてみると、オシャレの幅も広がるでしょう。

やりすぎや否定に注意!

子供服といえど、オシャレなブランドがたくさんありましたね。

私も小学生の時に知りたかったです・・・!

しかし、オシャレばかりに気を取られ、勉強がおろそかになる事態は避けたいものです。

オシャレに興味を持つというのは、自立心の芽生えを表すため、お子さんが成長してきている証です。

決して悪いことではありませんが、あくまで小学生の本分は勉強であることを忘れずに!

その子の価値観を尊重することが大前提!

大前提として注意しなければならないことは、親や世間の価値観を押し付けないことです。

あなたのお子さんの服は本当に”ダサい”のでしょうか?

また、小学生が服装に興味を持たないことに、問題があるのでしょうか?

大人になって痛感しますが、ファッションは流行が入れ替わり、ひと昔前であればダサいと思われていた服装が流行したりします。

つまり、お子さんが選んだ服装が、親から見てダサく見えたとしても、他の誰かにとってはお洒落なのかもしれません!

どんな服装でも、その子が着たくて着た服なのであれば、尊重してあげましょう。

親が一番の理解者になってあげましょう。

自分の個性が認められているということが、安心感につながるでしょう。

また、服装に全く興味・関心がないことも、決して悪いことではありません。

他に大事にしていたり熱中していることを伸ばす方が、その子の成長につながるでしょう。

オシャレは大人になってもできますが、服が汚れるのも構わずに走り回ったり、泥んこになって遊ぶのは小学生のうちにしかできない貴重な経験です。

服装以外で、その子が大切にしているものに目を向けてあげましょう。

それがその子の価値観なのです。

親は子供より長く生きている分、世間でマイノリティーになると生き辛くなると考えがちです。

しかし、もしかしたらあなたのお子さんは、その中で幸せを見つけるかもしれません。

オシャレグループに属していなくても、幸せな学校生活は送れます。

一人の人間として、経験する権利を奪ってはいけません。

そこから何を感じるか、何を得るかは、人によって様々です。

お子さんの可能性を信じましょう!

まとめ

今回の記事では、

・服装がダサいといじめらやすい。その原因と対策

・今ドキ小学生のファッションに関する傾向や、人気ブランド

・子供の価値観を尊重する重要性

について、紹介しました!

オシャレに関する意識の変化を含む、お子さんの成長過程や価値観を理解し、見守ることが大切です。

その一方で、いじめにあったり本人の自立心を阻害しないよう、親側もできることをしていきましょう。

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