妊娠4週頃から、多くの妊婦さんを悩ませる「つわり」。妊娠8~9週頃につらさのピークを迎え、その後、妊娠15~16週頃までにはほとんどの妊婦さんの症状が治まるといわれていますが、吐き気や嘔吐、倦怠感などとにかくつらいものですよね。
そんなつわりの時期、意外と多く聞かれるのが「何を食べても吐いてしまうけど、モスバーガーなら食べられた」「モスのポテトにドハマりしてしまった」といった声なんです。
・モス食べたい!けど、妊娠中にジャンクフードを食べていいのか不安
・添加物とか……赤ちゃんに影響がありそうで怖い
・つわりでモスしか食べられないんだけど、栄養面は大丈夫?
新たな命を授かって、嬉しいけれど心身ともに負担もあって大変な時期。唯一普通に食べられたモスバーガーも、こういった心配や罪悪感で食べづらいとなるとしんどいですよね。
ここではそんな妊婦さんの疑問にお答えしていきます。少しでも不安を軽減して、素敵なマタニティライフを送れますように!
つわり中のモスバーガー、悪影響はない?
妊娠初期のつわり期、実は無性に食べたくなる人が多いモスバーガー。ジャンクフードだけど、これから赤ちゃんがお腹の中で成長していく大事な時期に食べても大丈夫なの?と心配になってしまう人も多いと思います。
結論から言ってしまうと、大丈夫!妊娠初期のつわり期にモスバーガーを食べることに問題はありません。先輩ママさんの中にも「つわりの間、モスバーガーにお世話になりました」という人はたくさんいるんです。
赤ちゃんの栄養は大丈夫?
とはいえ、やっぱり食べつわり・吐きつわりでモスバーガーしか身体が受け付けないとなると、赤ちゃんの栄養は足りているのか、発育に悪影響があるのではないかなど心配になりますよね。
もちろん3食栄養バランスの整った食事を摂れるならそれに越したことはないのですが、こと妊娠初期のつわり期に関しては何よりも「ママが食べられるものを食べること」が最優先。
実はこの時期の赤ちゃんはまだとても小さく、ママの食事から栄養をもらうための胎盤も完成していないので、卵黄のうという器官から栄養を補っています。なので、ママが無理にたくさんの栄養を摂る必要はないんです。
つわり期はあまり気負いすぎず、食べたいもの・食べられるものを食べられるときに食べるのでOK。まずはママの体力を維持することを考えていきましょう。
注意
つわりの間は無理せずママの体調が最優先!でOKですが、妊娠初期の葉酸不足は胎児に影響する可能性があるため、葉酸と、葉酸を吸収するために必要なビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンCについては、サプリなどもうまく併用してしっかり摂取できるよう気をつけてください。葉酸はほうれん草やブロッコリー、バナナやイチゴなどに多く含まれています。
食品添加物は赤ちゃんによくない?
ハンバーガーなどのジャンクフードといえば、食品添加物についても気になるところ。モスバーガーといえば国産野菜にこだわったメニュー作りなど健康的なイメージがありますが、やはり食品添加物ゼロとはいかないようです。
しかし、そもそも食品添加物とは、
保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもの
厚生労働省公式HP
と食品衛生法で定義されており、その安全性については当然、人体の健康に影響がないことを十分確認した上で、規格や使用基準を定めるなどして管理されています。
厚生労働省の調査によれば、私たちが実際の食生活で口にしている食品添加物の量はADI(一生涯毎日食べても人の健康に悪影響を及ぼさないと考えられる「許容一日摂取量」)の概ね1%未満であり、妊婦さんやお腹の赤ちゃん、小さな子どもさんを含め、通常の食生活で健康に悪影響が出ることはほぼないと考えて構いません。
あまり神経質になり過ぎず、つわりでしんどいこの時期は存分に自分を甘やかしてあげましょう。
なんで食べたくなるの?
では何故つわり期にモスバーガーを食べたくなる妊婦さんが多いのでしょうか。
そもそもつわりに関してはまだわかっていないことが多く、科学的根拠に基づいた明確な答えというものはありません。ただ、妊娠し体内に様々な変化が起こることで不足しがちになった成分を補うために、自然と特定の食品などにハマりやすくなるのだといわれています。
たとえば、妊娠すると体を流れる血液の量が妊娠前の約1.4倍に増えますが、血液成分の割合は水分(血漿量)が約1.5倍、赤血球量は約1.2倍に増加するため、水っぽい血液になります。
すると、消化を促進・サポートする効果のある塩素やナトリウムが不足しがちになり、つわりが悪化する可能性があるのですが、それを抑制するために妊婦さんは無意識に塩分を好む傾向があるのだそう。モスやマックのポテトやハンバーガーなどの塩分が多いものや味の濃いものが食べたくなる人が多いのには、こういった理由が関係していそうです。
もちろん、つわりについては個人差が非常に大きく一概には言えませんが、不足しやすいといわれる栄養素を意識的に摂取することでつわりの軽減につながるかもしれません。
ヘビロテするなら野菜たっぷりメニューがおすすめ
モスバーガーの魅力といえば、他店に比べ多くの瑞々しい野菜が使われていることですよね。これは「妊娠中だけどジャンクフードが食べたい!」と葛藤する妊婦さんにとっても、ジャンクフードに対する不健康そうなイメージを和らげ罪悪感を減らしてくれる大事なポイントです。
妊娠中のカロリーや塩分の摂りすぎは太りすぎによる難産や妊娠高血圧症候群を招く恐れもあるため、高カロリー・高塩分なイメージのあるジャンクフードは嫌厭されがちですが、比較的野菜使用量の多いモスバーガーのカロリーや塩分量はどれくらいあるのでしょうか?
主要なメニューのカロリーや塩分量などはこちら。
品 名 | 重 量 | エネルギー | 食塩相当量 |
モスバーガー | 210.8g | 368kcal | 2.1g |
モスチーズバーガー | 225.8g | 421kcal | 2.6g |
スパイシーモスバーガー | 218.8g | 369kcal | 2.3g |
テリヤキバーガー | 169.8g | 379kcal | 2.6g |
モス野菜バーガー | 191.8g | 359kcal | 1.7g |
モスの菜摘モス野菜 | 189.9g | 219kcal | 1.2g |
モスの菜摘テリヤキチキン | 140.0g | 186kcal | 1.9g |
ソイモスバーガー | 207.7g | 342kcal | 2.1g |
フレンチフライポテト(Sサイズ) | 75.4g | 170kcal | 0.5g |
フレンチフライポテト(Lサイズ) | 181.1g | 409kcal | 1.3g |
マクドナルドのハンバーガー(1個あたり重量104g、エネルギー256kcal、食塩相当量1.4g)と比較すると、やはり野菜が多く使われている分、カロリーも塩分もやや控えめと言えそうです。
中でもバンズの代わりにたっぷりのレタスで具材を挟んだ「モスの菜摘」シリーズの「モスの菜摘モス野菜」は、カロリーも塩分も非常に低く抑えられています。食べつわり・吐きつわりでモスバーガーばっかりになってしまうのが気になる……という時には、こちらのメニューを試してみるのもおすすめ。
「妊娠中にハマってしまった」という声の多い「フレンチフライポテト」も、意外と塩分控えめで食べつわりの方の小腹が空いたとき用のおやつにぴったり。吐きつわりの方も、「これくらいなら食べられそう」と手を伸ばしやすいようです。
ポテトの原材料であるジャガイモには妊婦さんにとって重要な「葉酸」が含まれていますし、少ない量でカロリーを補うことができるので、妊娠中のお助け食材になりそうです。
つわり期のモスバーガーヘビロテには野菜たっぷりメニューやポテトなどを上手く取り入れてみてくださいね。
まとめ
妊娠が判明して嬉しい反面、つわりと闘う毎日はなんだかつらくなったりもしてしまいますよね。
そんな中唯一食べられたのがモスバーガー……だけど栄養や添加物、妊娠中に食べてもいいものなのか気になってしまうというママさんは意外と多いんです。
・つわり期はママの体調優先!食べられるものを食べたのでOK
・食品添加物でお腹の赤ちゃんに影響が出ることはほぼない
・野菜多めのメニューならカロリーや塩分もある程度抑えられる
もちろんバランスの取れた食事が理想的ではありますが、今は無理せずつわりが落ち着く頃から徐々に整えていけば大丈夫。まずはママが元気に過ごせることを第一に、不足する栄養はサプリなどを併用して補いながら、この時期を乗り切っていきましょう。