妊娠したがつわりがひどく、毎日がとてもしんどい…。
こんな妊婦さんはきっとたくさんいることでしょう。つわりは妊娠初期5~6週頃から始まると言われています。
しかし妊娠9週になりつわりが急になくなった!
つまり3か月ほどでつわりがぱったりなくなってしまったということ。それって大丈夫なの!?
この記事ではそんな心配事を少しでも和らげる内容をお伝えします!
この記事からはこんなことがわかる!
つわりの中休みとは?
妊娠9週の壁【魔の9週】
流産の兆候
妊娠9週(初期)に気をつけるべきこと
つわりの中休み
妊娠9週でぱったりとなくなったつわり…。急になくなると心配になるものですが、結論から言うと問題ないです。
一応つわりのピークは8週と言われていますが、つわりの症状は人さまざま。つわりがおさまる時期も人さまざまなのです。
そんな中でつわりの中休みがある方もいるのです。それが9週頃が多いようなのです。中休みなのでまたつわりが再開する場合もあるようですが…。
ではなぜ急につわりがぱったりとなくなったのか、考えられる理由を見てみましょう。
ホルモンバランスの変化
理由のひとつとして「ホルモンバランスの変化」があります。
つわりはだいたい5~6週頃からはじまり、8~10週頃がピークになり徐々におさまっていくというパターンが多いようです。つわりが起きる理由はさまざま考えられていますが、そのひとつとしてhCGと言われるホルモンの分泌が関係していると言われています。
つわりの症状の強弱とhCGの分泌量の増減がほぼ一致しており、つわりがひどいとhCGの分泌量が多い傾向にあるとのこと。
妊娠初期はhCGの分泌量が急激に増えるのですが、10週頃には分泌量が落ち着いてきます。つわりが急になくなった場合、このhCGなどのホルモンバランスが変化したため、つわりの症状を感じなくなったという場合が考えられます。
メンタルの安定
つわりはホルモンバランスだけではなく、妊婦の精神状態やメンタルにも影響されると言われています。
妊娠生活に慣れてきた妊婦が精神的に余裕が出たことでつわりを感じにくくなったということもあるかもしれません。
メモ
つわりには中休みがある場合があり、ひどくなったりおさまったりということがある
ホルモンバランスの変化によっておさまる場合がある
メンタルの安定によりつわりがおさまる場合もある
妊娠9週、それぞれの妊婦さんの状況
では実際に妊娠9週頃を迎えた妊婦さんはどのようなことがあったり、どのような思いで過ごしていたのでしょうか。妊婦さんによっていろいろな症状があります。
参考になれば幸いです!
複雑な妊婦心【つわりがなくなった場合】
本当次の🆑までの時間が長すぎて😭😭
悪阻あるとしんどいけど、なくなると不安になるし、本当おんなじ!😭ジェットコースター😭😭
今は自分も病院も何かできる時期じゃないってわかってるから、ただただ祈るしかできないんだけど、中々ね…🥲
お互い無事に出産できますように😭✨✨✨
切実な願い😭— でーこ☺︎パニ持ち6w心拍確認待ち (@dekodeko_mojiko) June 1, 2023
つわりはしんどいから早く終わってほしいけど、なくなるとそれはそれで不安…という複雑な妊婦心が垣間見えますね。つわりがあることで今自分が妊娠していると実感する妊婦さんが多いのかもしれません。
複雑な妊婦心【赤ちゃんが元気かどうか不安な日々】
この妊娠9週がわりと赤ちゃんが順調に育っているか、それとも心肺が停止しているかの境目らしいのです。妊婦さんはこの時の検診がドキドキものみたいですね。
流産の経験
妊娠9週頃は流産の可能性が上がる時期でもあります。実際に経験した方もこうやっていらっしゃいます。奥さんのケアをしてくれる旦那さんも大切ですよね。
しかしこの時期の流産は妊婦さんの行動などが要因の可能性は低いです。詳しくは後から記載しますので、参考にしてくださいね。
メモ
つわりは早く終わってほしいけど、ないとそれはそれで不安…という妊婦さんがたくさん
赤ちゃんが順調か、もしくは流産か…ドキドキ過ごす妊婦さんも多い
流産してしまう奥さんもいる
妊娠9週の壁【魔の9週】
妊娠9週の壁または魔の9週という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは日本の医療事情が関係して言われるようになった言葉です。ではいったいどういうことなのか見て行きましょう。
医学的理由
市販妊娠検査薬や超音波検査が普及する前は予定月経が1カ月以上遅れてからでないと、医師にも妊娠の判断は難しかったので、妊娠の初診は8~9週頃になってからでした。
現在は初診時期が早くなり、6~7週で超音波検査を行い、赤ちゃんの心拍確認ができるようになりました。そしてその次の検診が2週後の9週前後になります。この時に「赤ちゃんの心肺が停止している」「前回から育っていない」と判明し、想定外の突然の展開につらい思いをすることが多いことから「妊娠9週の壁」と言われるようになったのです。
そして妊娠9週頃までに重要臓器の形成が始まります。
〇器官形成期・・・重要臓器の構造が出来上がる時期
〇胎児期・・・臓器の機能が発達する時期
染色体異常や薬剤・放射線・感染症による細胞障害が器官形成期に起こると、致命的な障害となり赤ちゃんの発育は停止します。無脳症で頭部や腎臓、手足がないという場合でも心臓が正常であれば育ちます。
こういったことが妊娠9週頃に起こりやすいということなんですね。
不妊治療の終了
妊娠しにくい方は不妊治療を行っている方もいるでしょう。そんな方が妊娠が確認できた場合、妊娠6~7週で赤ちゃんの心肺を確認します。そして妊娠9週で赤ちゃんがしっかり成長していると判断できれば、晴れて不妊治療が終了!となるわけです。
ここでも9週がひとつの関門となるわけなのです。
流産の危険性
実は妊娠7~9週が一番流産の危険性が高い時期と言われています。
逆にそこを超えれば流産の可能性はかなり低くなります。
妊娠9週で赤ちゃんの心拍が確認できなかった場合、1~2週後に再診となりそこでやはり心拍が確認できなければ流産ということになります。
メモ
医学的に赤ちゃんの発育に致命的な症状が起こりやすい時期が妊娠9週
不妊治療の終了を断定できるのは妊娠9週
流産の危険性が高いのが妊娠9週
流産の兆候
前述しましたが、妊娠7~9週のころが一番流産の危険性が高い時期になります。では流産と考えられる兆候や流産の種類などについて学んでおきましょう。
流産はとてもつらいものです。あのときああすればよかった、医師に相談していれば…などいろんな思いが渦巻くでしょう。しかし特に早期流産は妊婦さんの生活や行動が理由ではありません。自分を責めないでくださいね。
流産の兆候
流産はおもに妊娠初期に起こることがほとんどです。妊娠初期の流産は胎児に原因がある場合がほとんどであり、妊婦側ではどうにもできない場合が多いです。
では流産の兆候として考えられる異変をあげてみます。
おなかの張り、腹痛
子宮は筋肉でできており、胎児が成長するとともに伸びていきます。何かのきっかけで子宮の筋肉が緊張してしまうと、おなかが張っていると感じたり生理痛のような腹痛を感じることがあります。
出血
妊娠中の出血は多くの妊婦が経験しているようです。妊娠初期の出血の多くは、胎盤が作られる過程で子宮内膜の血管がささいなダメージを受けたことが原因と考えられており、流産の直接的な原因にはなりません。
しかし真っ赤な出血が止まらない、腹痛を伴うという場合は流産が関係している可能性があるため医療機関の受診をおすすめします。
ただここまでになってしまうと胎児は助からない可能性が高い…というのが現状です。
妊娠初期の流産確率
人は受精から着床、器官形成期までに約70%が流産していると言われています。これは薬や放射線、感染症、染色体異常により発育が停止するからです。
そして全妊娠から見れば10~15%は流産することがわかっています。そして母体の年齢により流産をする確率は上がります。
妊娠初期での流産が圧倒的に多いですね。厚生労働省のサイトでは流産や死産を経験した方の相談窓口やこういった報告書などもまとめられています。
流産の種類
流産は時期によっていくつか種類が分けられているようです。
〇生物学的妊娠(化学的流産)・・・精子と卵子が受精し着床までは育ったが、超音波検査で胎嚢を確認できる前に月経のように出血とともに流れてしまったもの。気づかない場合もある。
〇稽留流産・・・出血、腹痛などの症状がなく、心肺が停止した流産のこと。「妊娠9週の壁」で経験する流産はほとんどこれである場合が多い。
〇早期流産・・・胎嚢を確認した後、妊娠12週未満の流産。原因は染色体異常が多い。
〇後期流産・・・妊娠12週以降の流産。不育症など原因は様々考えられる。
稽留流産だった場合、待機して自然流産を待つか、手術をする方法があります。妊婦の体調や家族と相談のもと決めます。
メモ
流産は妊娠初期に起きる確率が一番高く、10~15%の割合で起こっている
流産の兆候として腹痛や出血が起きる
早期流産のほとんどは稽留流産であり、妊婦自身の問題ではない
妊娠9週頃(妊娠初期)に気を付けなくていけないこと
妊娠9週まで来ると、前述したとおり流産の危険性も高いため気を付けなければいけないことも増えてきます。9週に限らず、妊娠初期に気を付けるべきことを知っていきましょう。
職場に伝えておく
働く妊婦さんは大切なことです。周りの理解を得ることは非常に重要でしょう。
体調変化が起こりやすいのもこの時期です。職場に伝えるタイミングは難しいかもしれませんが、もし伝えるならこの時期がいいかもしれません。
風邪、感染症の予防(薬の服用)
妊婦は免疫力が落ちていますので、風邪や感染症などの病気には十分に注意しましょう。妊婦さんもしんどいですし、おなかの赤ちゃんにも影響が出てしまう可能性があります。
特に冬の時期などはインフルエンザなどの感染症にも注意が必要です。予防接種は受けておきましょう。予防接種は妊娠中でも受けて大丈夫です。
薬の服用にも注意が必要です。市販の薬でも胎児に影響が出てしまう薬もあるようです。妊娠前から常時服用している薬があったとしても、医師に相談しておいたほうがいいでしょう。
葉酸の摂取
葉酸はビタミンB群のひとつです。妊娠初期に葉酸を摂取するのは胎児神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症など)の予防に効果があると言われています。
1日0.4mgの摂取が重要です。
おもに緑黄色野菜や果物に含まれることが多いですが、限られた量なのでサプリメントが簡単でいいかもしれませんね。
過度な運動や行動は避ける
妊娠初期は体調が安定しないため、過度な運動は避けましょう。気分転換にウォーキングやストレッチくらいならいいかもしれません。
運動以外にも負荷のかかる行動は避けましょう。引越しや旅行もこの時期は避けたほうが無難です。
体調によっては安静にしなければならない時期もあるでしょうから、医師の指示には従いましょうね。
無理しない
すべてのことにおいて無理しないこと、大事です。
重い物を持たない、冷やさない、おなかを圧迫しない、外に長くいない…などなど。
ただほかにお子さんがいたり、職業柄多少無理が必要な場合も出てくるかもしれません。そういった場合は職場の方に手伝ってもらったり、旦那さんに協力してもらいましょう。
乗り物の運転
妊娠初期は眠気が強くなりやすく、注意散漫にもなりがちですので車や自転車などの運転も気をつけましょう!
メモ
妊娠初期は基本的に無理をしないことが大切である
薬の服用、病気などに注意が必要
まとめ
妊娠9週にはいろんな可能性や危険性があることは理解できたでしょうか。そしてつわりが9週でなくなる理由もわかったのではないでしょうか。
つわりの症状は人によってまったく違います。症状も違えば、終わる時期も違います。いったんつわりが終わったと思っても、ぶり返す方もいます。
しかし知識があるだけで何とか乗り越えられそうな気がしてきますよね!いろんなことに気を付けながら妊娠初期を乗り越えていきましょう!