育児・子育てのお悩み 育児・子育てQ&A

つわり中に水分がとれないときはどうする? 妊娠中に水が飲めない危険性や水分補給の方法をご紹介

妊婦さんで

「つわりがしんどい…」

「水すらも飲みたくない!」

などと感じている方が多くいます。

水の味がおいしくなく感じたり、カルキのにおいで気持ち悪くなったりしてしまうらしいのです。

水も飲めないというのは本当に大変なことです。妊婦にとって水分は大切です。

では水が飲めないとき妊婦さんはどうやって対処していけばいいでしょうか。

この記事からはこんなことがわかる!

つわりで水が飲めない危険性

どうやって水分を摂取するか

妊婦がとるべき飲み物、避けるべき飲み物

つわりで水すらも飲めない危険性

水分が取れないことで妊婦にどういった影響が出てくるのでしょうか。まずは実際に水分が取れなかった妊婦さんの声を聞いてみましょう。

実際の水が飲めなかった妊婦さんの声

https://twitter.com/yuuki__takagi/status/1474182410392969219?ref_src=twsrc%5Etfw

コンビニで買った100%オレンジジュース🍊がすごく美味しい😭いつもは大好きな炭酸水とか水が今は飲むのきつい😭普段飲まないジュースしか飲めない😂💦💦水分とれてるだけいいのかなー 今日は戻してないけど、つわり苦しい😭😭

— tomiko☺︎ 1y7m(10/30) (@tomiko04791727) March 26, 2021

とてもしんどそうな様子がうかがえます…。しかし水は飲めないけど、これは飲めたというエピソードもちらほらあるようです。飲む水だけではなく、洗濯をするときなどの水のにおいですら気持ち悪くなるという妊婦さんも!

どうやって対処したのか

では妊婦さんたちは水も飲めなかった状況をどのように対処していったのでしょうか。前述の妊婦さんの声では「これなら飲めた」という声がありましたね。

まずは自分が飲める飲み物を探す、というところから始まるようです。しかしそれを見つけるにも気持ち悪くなってしまうというデメリットもあるようですが…。

自分に合う飲み物を見つけるまでに脱水に苦しむ妊婦さんも…。

口に入れただけでこれだめだとわかる

味やにおいに敏感になり、口に入れただけでだめな感じがわかってしまうみたいですね。とにかく気持ち悪くはなってしまうけど、いろんなものを口に入れてみて大丈夫そうなものを探していくところから始めなければなりません。

もっと詳しい内容は下記から解説していますので、引き続きご覧ください!

どんな危険があるのか

では水分が取れないことでどんな危険性があるのでしょうか。もともと水を飲むことすらもしんどいというのはつわりの症状の一種です。

つわりは正確な原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンのひとつのプロゲステロンが増加し、体内にガスがたまりやすくなります。そのため食欲不振や嘔吐といった症状になり、水分が取りづらくなると考えられています。

まず妊婦に起こりやすい症状として以下のものがあります。

・新陳代謝がよくなり、汗をかきやすくなる

・便秘もしくは下痢

・尿路感染症の危険性

・血栓症になりやすい

さらに赤ちゃんに血液が必要となり、妊婦は妊娠前にくらべて血液量が40~50%も増えます。

体内の血行の流れを良くし、胎児へ栄養を巡らせるという理由もあります。こういった理由もあり血液を作るには水分が必要になるのです。

脱水症状の危険性

赤ちゃんに血液や栄養を送るために水分をとる必要がある

水は飲めなくてもほかのものなら飲めるという妊婦さんがいる

水が飲めないときどうやって水分をとる?

では実際に水分がとれないときどのように水分をとっていくのがいいでしょうか。いろいろな工夫が必要になってきます。どの飲み物なら大丈夫なのか人によって違うでしょうから、無理をしない程度にいろいろ試してみましょう!

一日の水分摂取量の目安は1.5ℓ~2ℓです。

さっぱりした飲み物

ざっくりしていますが、水ではなく少し味があってさっぱりした口当たりの飲み物であれば大丈夫だったという声がありました。では具体的にどんな飲み物がいいか見てみましょう。

スポーツドリンク

スポーツドリンクはさわやかで飲みやすく、水分不足を解消してくれるほかブドウ糖やショ糖、クエン酸なども補給できるため、疲労回復にも役立ってくれます。

ほかにもミネラル成分もたくさん含まれているため、汗をかきやすい妊婦がミネラルや塩分摂取に適していると言えます。

ただ糖分が多いため、あまりたくさん飲みすぎると糖分の過剰摂取になってしまうのでそこは気をつけましょうね!

スポーツドリンクの種類の中に経口補水液というものがあります。水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲料です。体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く「飲む点滴」とも呼ばれるそうです。スポーツドリンクとくらべると、糖分より塩分のほうが多く含まれています。大量に汗をかいたときや脱水症状が出た場合はこの経口補水液が適していると言えます。

つわりがひどくてあまり水分がとれない方も経口補水液を少しでも飲めれば、体の助けになりそうです。

レモン水やぶどう水

フルーツ風味の水も後味がさっぱりして飲みやすいようです。

レモン水はレモン独特の酸味がさっぱりとしているため、不快なく飲めたという声があります。レモンの酸っぱさはクエン酸が原因になっており、疲労回復などの効果があります。ビタミンCも大量に含まれているため、便秘解消や免疫力アップなんて効果もあったりします。

ぶどうもミネラルや糖分が含まれているため、疲労回復や便秘解消に効果があります。

こういったフルーツ風味の水も口当たりがよいだけではなく、妊婦さんにいい効果があったりもしますので取り入れていきたいですね。

炭酸飲料

炭酸飲料ならスカッとして飲みやすいという方もいるようです。炭酸飲料といってもいろいろありますが、特に飲みやすそうなものを選んでみました!

ただコーラなどの炭酸飲料は砂糖が大量に含まれるので、飲みすぎには注意しなければなりません。

炭酸水

シンプルイズベスト!普通の炭酸水です。水はだめでも炭酸水なら飲めるという場合もあるみたいですね。

炭酸水には特に糖分は含まれていませんので、飲みすぎなどを気にする必要はありません。炭酸も飲むと血液のPHは中和され、つわりが楽になるという話もあります。炭酸を飲むとげっぷが出ちゃうので、それで胃が楽になるというのもあります。

炭酸は胃酸を分解してくれるという働きがあり、つわりの症状を緩和してくれるという効果があります。腸を刺激して運動を活発にしてくれるため、便秘解消の効果も見込めます。

無糖タイプのものを選びましょう!炭酸水にも軟水と硬水で種類があるのですが、飲みやすいほうを選んでもらって大丈夫です。

炭酸水は満腹感を感じることができるため、ダイエットにも重宝されます。妊婦が炭酸水を飲みすぎると満腹を感じて、食事をとれなくなるという危険性がありますので飲みすぎには注意しましょう。栄養はしっかり食事からとらなければなりませんよ!

ジンジャーエール

炭酸飲料の中でもジンジャーエールがいいという話を見つけました。もともとショウガは吐き気を抑えてくれるという作用があります。しかしジンジャーエールはショウガ風味の炭酸飲料というだけで、実際にはショウガが入っていない商品も多くあります。

ですのでジンジャーエールを選ぶときは原材料の部分を見てみて、ジンジャーエキスが含まれるジンジャーエールを選びましょう。実際にジンジャーエールでつわりが軽減した妊婦さんもいるので、効果はあるはずなのです!

ただジンジャーエールは糖分も含まれるので、飲みすぎには注意しましょう。

買ったものでなくても自宅で作って飲んでいる方もいるようです。これなら間違いないですね!

水が飲めないなら、口に入る大きさの氷をなめて水分をとるという方法もあります。一気にごくごくは飲めなくても、少しずつ口の中で溶かしながらなら吐き気を起こしにくいということがあります。

https://twitter.com/chokomi_diet/status/1669856041025302528?ref_src=twsrc%5Etfw

野菜やフルーツ

飲み物を飲むのはしんどいけど、食べることならできそう…という場合は野菜やフルーツで水分をとりましょう。野菜やフルーツには水分のほかにもいろいろな栄養素が含まれています。

積極的に摂取していきたいですね。

水分が多い野菜

では水分を多く含む野菜をご紹介します。水分を摂取するという意味では積極的に食べたい野菜になります。

野菜 水分量 栄養素や効果
きゅうり 96.7 カリウム、ビタミンA、マグネシウム、リンなど
セロリ 95.4 ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンUなど
トマト 94.5 ビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウムなど
ズッキーニ 92.7 カリウム、マンガン、マグネシウム、ビタミンA、C、Kなど
スイカ 91.4 ビタミンC、A、カリウム、亜鉛など
ほうれんそう 91.4 鉄分、カルシウム、ビタミンA、マグネシウムなど
ケール 89.6 抗菌作用、青汁のもとになることが多い
ブロッコリー 89.3 ビタミンC、葉酸
にんじん 88.2 カロテン、整腸作用

カリウム・・・利尿作用、疲労回復、塩分排泄

ビタミンC・・・風邪の予防、肌荒れ、抗酸化作用

葉酸・・・赤血球の生産を助けるビタミン 妊婦が摂取するとよいとされる栄養素

セロリやズッキーニ、ケールなどは好き嫌いが分かれそうですが、きゅうりやトマトは手軽に食べることができそうですね。特に調理も必要なく、そのまま食べられるのもメリットです。

水分が多いフルーツ

基本的にフルーツは水分が多いですが、その中でも特に多いフルーツをご紹介します。

フルーツ 水分量 栄養素や効果
いちご 90.9 ビタミンC
グレープフルーツ 89 ビタミンC、カリウム、食物繊維など
88.8 ビタミン、カリウム、リン、食物繊維など
オレンジ 88.7 ビタミンC、食物繊維、カリウムなど
88 カリウム、食物繊維、ポリフェノール、クエン酸など
みかん 86.7 ビタミンC、ペクチンなど
パイナップル 86 ビタミンC、カリウム、マグネシウム、マンガン、ビタミンBなど
りんご 85.5 食物繊維、ビタミンC、ケルセチン、カテキンなど

フルーツはおもにビタミンCや食物繊維を多く含んでいます。糖分も多く含むため、一日の摂取量は80kcal分にとどめましょう。

ゼリー、ゼリー飲料

ゼリーやゼリー飲料も水分をとるには適しています。さっぱりしているのでスルスルと食べれてしまうのではないでしょうか。

特にゼリー飲料は栄養素がバランスよく配合されていたり、エネルギー摂取またはカロリー控えめだったりと目的に合わせて商品を選ぶことができます。

飲める飲み物を飲む!

野菜やフルーツから水分とる!

ゼリー飲料を飲む!

妊婦さんが取り入れるべき飲み物、避けるべき飲み物

では妊婦さんが妊娠中に飲むとよいとされる飲み物と避けるべき飲み物をご紹介します。

取り入れるべき飲み物

1日1.5ℓ~2ℓを目安に常温で飲むことをおすすめします。もちろん冷たい方が飲みやすいという場合もあるとは思いますが、体に負担がかかる場合があるので気をつけましょう。

麦茶

麦茶は大麦が原料になっており、ノンカフェイン飲料になります。ミネラルも多く含むため、水分だけでなくミネラル補給もできます。

暑い夏は冷たい麦茶がおいしいですが、できれば常温で飲むのが好ましいです。逆に冬はホットの麦茶もおいしいですね。

ノンカフェイン飲料

コーヒーや紅茶でもノンカフェイン飲料が増えてきました。コーヒーや紅茶が好きな方はノンカフェインのものを選びましょう。

ノンカフェイン飲料はおもに以下のものがあります。

・そば茶

・ルイボスティー

・黒豆茶

・コーン茶

ルイボスティーはポリフェノールが多く含まれるため、飲みすぎは注意です。

牛乳

カルシウムは赤ちゃんの骨や歯の形成に必要な大切な栄養素です。普段あまり牛乳は飲まないという方もできるだけ、飲んでいただきたい飲み物です。

飲みにくい場合は料理に入れてもいいかもしれませんね。

避けるべき飲み物

では逆に避けるべき飲み物をご紹介します。

アルコール類

まず妊娠中に絶対にNGである飲み物はアルコール類です。

胎児に奇形や脳障害を引き起こす「胎児性アルコール症候群」を引き起こす可能性があります。「コップ1杯なら…」という気持ちさえも絶対にNGです!

妊娠中だけは禁酒しましょう!!

カフェインを多く含む飲み物

アルコールさえとらなければ少量であれば摂取してもかまいません。ただ量には十分に注意しましょう。

先ほどからよく出てくるカフェイン。カフェインはなぜよくないのでしょうか。

カフェインは摂りすぎると、流産や胎児の低体重の原因になる場合があるからです。

カフェインを多く含む飲み物はおもに以下のものがあります。

・コーヒー

・紅茶

・緑茶

・ココア

・ウーロン茶

・エナジードリンク

 など

コーヒーカップ1杯に含まれるカフェインは約120mg、紅茶やココアなどはその半分の約60mgです。

もし1日飲むなら1~2杯を目安にしてください。

エナジードリンクの場合は1本あたりコーヒーの2倍のカフェインが含まれている場合があるので、注意が必要です。

ジュースや清涼飲料水

注意すべきは糖分です。

たとえフルーツジュースだとしても糖分が含まれるため、飲みすぎには注意しなくてはなりません。過度な体重増加にもつながります。糖分をとると逆にのどが渇いてしまう場合もあります。

栄養ドリンク

力をつけなきゃ!と栄養ドリンクを飲んでしまいがちですが、栄養ドリンクはアルコールやカフェインを含むものがあります。原材料の表記に注意しなくてはなりません。

栄養ドリンクより野菜やフルーツのスムージーでも飲んだ方が体にはいいですよ!

麦茶やノンカフェイン飲料が妊婦にはいい

妊婦にはアルコール類は絶対にだめ

カフェイン飲料も控えたほうがよい

まとめ

水も飲めなくなるほど体調が悪くなるつわりは本当に大変です。しかしそのときの状態にあった飲み物や食べ物でしっかり水分と栄養補給を行い、元気な赤ちゃんを育てていきましょう!

-育児・子育てのお悩み, 育児・子育てQ&A