つわり中は味覚が変わったり、特定の飲み物で吐き気を催してしまったり、辛い時期が続きますよね。
好きだったコーヒーが飲めなくなったり、反対に無性に飲みたくなったり…。
人によって、飲める飲み物が違うのもつわり中の特徴です。
昨日はまで飲んでた麦茶で、今日は吐き気が…。
妊娠前に大好きだったコーヒーが飲めなくなって辛い。
なんて声もよく聞きます。
飲み物を飲むのが難しいこともあるつわり中ですが、妊娠中は血液量や代謝量が増えるため、水分補給がとても大切です。
妊婦さんの体調不良は、お腹の中の赤ちゃんにも良い影響はありません。
そこで今回は、水分不足を防ぐため、つわり中でも飲みやすい飲み物を紹介します。
この記事は、
•普段飲んでいた飲み物を受け付けなくなって、飲める飲み物を探したい
•つわり中に飲むべき飲み物を知りたい
•赤ちゃんに影響がない飲み物を知りたい
といった悩みを持った妊婦さんに役立ちます。
つわりは個人差が大きいので、必ず楽になるドリンクがあるわけではないですが、特定のドリンクで吐き気が和らぐ方は多いため、一度試してみてはいかがでしょうか。
おすすめドリンクの特徴
まずは、つわりを和らげると考えられているドリンクの特徴を4つ紹介します。
体を温める温かい飲み物
妊娠中の冷えは天敵です。
体が冷えると、つわりが悪化してしまうことがあります。
暖かい飲み物で、体を芯から温めましょう。
暖かい飲み物で、実際につわりがやわらいだという声もあります。
暖かい飲み物には
•眠りにつきやすくなる
•気分が落ち着く
といった効果もあります。
妊娠中で気分が不安定な方にも、ぜひ試してほしい飲み物です。
さっぱりとした風味の飲み物
つわり中に飲みやすいと言われているのが、爽やかな風味のドリンクです。
炭酸水やレモン水などのさっぱりとした風味は、口をさっぱりとさせてくれて、つわりが和らぐ方がいます。
また、米国産婦人科学会(ACOG)の研究により、生姜にはつわりの吐き気を抑える効果があることが発見されています。
こちらも、実際に吐き気が和らいだという声が多いです。
生姜を使った、爽やかなドリンクも試してみたい一品です。
栄養を補給できるもの
“妊娠中は2人分栄養をとらないと”と聞いたことはありませんか?
2倍の栄養が必要な訳ではありませんが、必要とされる栄養量は下記のように増えるようです。
ただ、つわり中は食べ物を食べることもままならない時もありますよね。
いつも通りの食事がとれない時は、飲み物で栄養を補給しましょう。
ホルモンバランスを整えるもの
つわりの原因は未だ解明されていませんが、ホルモンバランスの乱れが一つの原因だと言われています。
ホルモンバランスを整える効果のある、ハーブティーなどがつわり中にはおすすめされています。
コーヒーは飲んでも大丈夫!妊娠中のよくある不安点
妊娠中は、自分の食べたもの、飲んだものが、赤ちゃんに悪い影響がないか、気になりますよね。
こちらでは、妊娠中に摂取してもいいか気になる食品を、医学的根拠を元に解説していきます。
カフェインは少量なら大丈夫
妊娠中に避けるべきものとして挙げられる代表的なものがカフェインですね。
多くの妊婦さんが意識的に控えているのではないでしょうか。
医学的には、カフェインは少量ならOKと言われています。
日本では摂取可能量は決められていませんが、海外では具体的な量が発表されています。
世界保健機関(WHO) 300mg /日
欧州食品衛生機関 200mg/日
以上の量は、摂取しても大丈夫と言われています。
コーヒー100mlにおよそ60mgのカフェインが含まれているので、1日2杯程度なら飲んでも問題ありません。
不安な場合は、ストレートではなく、ミルクを入れて薄めるのもいいでしょう。
はちみつは大丈夫?
寒い夜には、はちみつを入れた、甘いミルクなどが飲みたくなりますよね。
乳児に与えてはいけないと言われるはちみつですが、妊娠中は食べてもいいのでしょうか。
実は、はちみつは妊娠中に食べても、赤ちゃんに影響ははありません。
はちみつを食べてはいけないと言われるのは、一歳未満の子供です。
はちみつの中に含まれるボツリヌス菌は、一歳未満の子供が食べた場合腸の中で毒素を出し、乳児ボツリヌス症を発症してしまうことがあります。
ですが大人が食べても問題なく、ボツリヌス菌が胎盤を通して赤ちゃんに届くことはないため、妊婦さんがはちみつを食べても大丈夫です。
はちみつにはビタミンやミネラルなど、栄養素が豊富に含まれているため、栄養が不足しがちな、つわり中には積極的に食べたい食品でもあります。
アルコールはダメ
妊娠中は、アルコールは避けるようにしましょう。
厚生労働省ホームページでは
妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対し、低体重や、顔面を中心とする形態異常、脳障害などを引き起こす可能性がある
と言われています。
つまり、お腹の赤ちゃんに悪影響がある可能性があるということです。
妊娠中のアルコール摂取によって、お腹の中の赤ちゃんが罹ってしまう病気として
・胎児性アルコール症候群(FAS)
・胎児性アルコール・スペクトグラム障害(FASD)
があります。
赤ちゃんが奇形や、脳障害を持って生まれてきてしまうこれらの病気ですが、妊娠中の飲酒によるものとされています。
妊娠中の飲酒は我慢しましょう。
これは試してみて!おすすめドリンク5選
こちらでは、つわり中でも飲みやすいと言われるドリンクを5つ紹介します。
人によってつわり中に飲みたくなるドリンクが違うため、見つけるための参考にしてみてください。
炭酸水
爽やかな風味の炭酸水は、つわり中でも飲みやすい飲み物としてよく挙げられます。
実際につわり中、炭酸水に助けられたという方も多いです。
カットしたレモンを入れたり、梅干しや蜂蜜を使ってオリジナルドリンクを作るのもおすすめです。
レモンティー
清涼感がありつつも、甘さがあるレモンティーは、つわり中に試してみたい飲み物です。
少し甘さがある方が満腹感を感じられ、つわり中の吐き気が治まるという方もいます。
糖質が気になる方には無糖、カフェインが気になる方にはデカフェのレモンティーもあります。
コンビニでも手軽に手に入るので、飲み物に困ったときはぜひ試してみましょう。
ミルクティー
体を温められるミルクティーも、つわり中におすすめできる飲み物です。
コンビニや自動販売機でも売っていますが、かなり甘さや添加物が追加されているので、自分で作ってみるのがいいでしょう。
ティーパックの紅茶に、牛乳やはちみつを入れるだけで簡単においしいミルクティーができます。
甘さが吐き気を引き起こしてしまう方は、甘さを控えめに作ってみましょう。
ノンカフェインの茶葉もあるので、カフェインを避けたい方にもおすすめです。
ホットミルク
栄養満点なミルクは、妊娠中に積極的に飲みたい飲み物です。
牛乳に含まれるカルシウムは、赤ちゃんの骨や歯、血液の成分になります。
赤ちゃんの健康のためにも、成人の理想の摂取量の1日200g(コップ2杯)を目安に飲むのが良いでしょう。
コップ2杯の牛乳には、下記の栄養素が入っています。
エネルギー | タンパク質 | カルシウム | カリウム | ナトリウム | 葉酸 | ビタミンD | レチノール(ビタミンA) |
122kcal | 66mg | 220mg | 300mg | 82mg | 10μg | 0.6μg | 76μg |
”お腹の赤ちゃんがアレルギーにならないか心配”という声も聞きますが、妊娠中の牛乳の摂取量と子供のアレルギーとの関係性は認められていないので、飲んでも大丈夫です。
つわりで受け付けない場合を除き、しっかりと栄養を取るためにホットミルクはおすすめできます。
たんぽぽ茶
たんぽぽ茶(別名:たんぽぽコーヒー)はノンカフェインのドリンクで、妊娠中にも安心して飲むことができます。
たんぽぽの根や葉から作られるお茶で、味わいがコーヒーに似ているので、たんぽぽコーヒーと呼ばれています。
ホルモンバランスを整える効果があると言われており、妊娠中だけでなく、生理中にもお世話になっている方は多いのではないでしょうか。
利尿作用があり、妊娠中に悩む女性が多いむくみや便秘の解消も見込めます。
また、母乳がよく出る効果もあるとのことで、赤ちゃんが産まれてからも積極的に飲む方が多いです。
コーヒーは好きだけどカフェインが気になって飲めないという方は、試してみてはいかがでしょうか。
飲みたいと思える飲み物を見つけて、辛い期間を乗り切ろう!
以前好きだったものが飲めなくなって辛いつわり期間。
”出産後も味覚が戻らなかったら”と思うと、とても心配になりますよね。
編集部調べによると、”出産後に味覚が戻った”という声が大半なので、安心してくださいね。
心配しすぎるのは、自分にも赤ちゃんにも良くないです。
その時に飲みたいもの、食べられるものを選んで、辛いつわり期間を無理せず乗り切りましょう。