マタニティマークは、お腹に赤ちゃんがいることを周囲の人にお知らせするものです。
そして、周囲の人の配慮を受け、妊産婦にやさしい社会を目指すものです。
しかし、「マタニティマーク」と検索すると・・・
「マタニティマーク 危険」や「マタニティマーク 嫌がらせ」など不安になるようなキーワードが出てきます。
「マタニティマークをつけると嫌がられるの?」 「なんでマタニティマークつけないの?」 「マタニティマークをつけてて、よかったことはないの?」
とこんな疑問や悩みがでてくるのではないでしょうか?
結論は、マタニティマークは付けた方がメリットが大きいです。また、場所やタイミングによって出し入れできるようにつけるのがオススメです。
また、この記事では、
- 嫌がられる理由
- つけない理由
- つけていてよかったこと
などを紹介します。
マークを見ることで不快な思いをする人は少なからずいます。
配慮すべき人もいると思いますが、自分と赤ちゃんを守るためにも、場所やタイミングを考えながら取り付けましょう。
マタニティマークって何?
マタニティマークって何?
- 妊産婦が周囲から配慮を受けやすくするもの
- 交通機関や飲食店が妊産婦に優しい環境づくりをするもの
マタニティマークは、妊娠初期の妊婦を周囲の人が、妊娠していることに気づけないため、周囲の人に妊娠していることを知らせる厚生労働省が推進しているマークです。
また、交通機関や飲食店が呼びかけし、社会全体で妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。
妊娠初期では、お腹が膨らんでおらず、周囲の人が気づけません。
しかし、妊娠初期ではつわりがひどい方もおられますよね?
気分が悪いのに、電車等で立ちっぱなしでいるのは大変つらいので、周囲の人が席を譲るなどができるようにするものです。
どこでもらえるの?
結論、一般的には各自治体で母子手帳を交付してもらう時に一緒に受け取ることが多いです。
その他には、
- 鉄道会社
- 雑誌
- ベビー服屋
- ネット
が挙げられます。
自治体や鉄道会社などは、一般的なデザインのものが多いですが、ベビー服屋、ネットではかわいいデザインのものがあります。
デザイン重視の方はベビー服屋やネットで購入するか、ご自身でデコレーションしましょう。
やり過ぎたデザインなどは、一目でマタニティマークと判断できない場合がありますので注意が必要です。
いつからつければいいの?
マタニティマークを「なんでつけるのか?」「どこでもらえるか」がわかったところで、続いては、いつからつければいいのかです。
一番良いのはやはり、何でつけるのかでも紹介しました、妊娠初期になります。
なぜなら、妊娠初期は悪阻など、体調が不安定なのにも関わらず、外観上で妊娠していることがわかりにくいからです。
例えば、妊娠初期に体調が良くない時に、優先座席に座っていたとしても、周りの人からすると
(なんで優先座席に座ってるんだ!、非常識な人だ)
と、なります。
ですので、外観上妊娠はわかりにくい、妊娠初期にマタニティマークが必要になります。
嫌がられる理由4つ
本来妊産婦さんが周囲の人から配慮してもらうものですが、嫌悪感を抱く人が一部います。
嫌悪感を抱いている人は何が嫌だと思っているのか詳しく見ていき、つけるつけないの参考にしましょう。
嫌がられる理由
- 見せびらかしている
- 横柄な態度の人がいる
- 不妊治療中の人や、流産後の人は辛い気持ちになる
- なんでつけているかわからない
見せびらかしている
嫌がられる理由の1つめは、「見せびらかしている」というものです。
しかし、「見せびらかしている」ではなく、「見せびらかしているように見える」の方が正しいのではないでしょうか?
不快に感じる人で、電車でマタニティマークをみると、「席を譲れ!」と強要されているみたいで嫌だという意見があるようです。
横柄な態度の人がいる
嫌がられる理由の2つめは、「マタニティマークをつけているママで、横柄な態度の人がいる」からです。
SNSではこんな意見が・・・
このような意見がありますが、お腹が大きかったり、悪阻などで疲れていて、態度が悪く見えただけかもしれません。
実際にお腹が大きい時には歩きにくく、歩き方がどうしてもガニ股っぽくなりがちです。
不妊治療中の人や、流産後の人は辛い気持ちになる
嫌がられる理由の3つめは、「不妊治療中の人や、流産後の人は辛い気持ちになる」からです。
不妊治療中や流産後の人はどうしても、妊娠中の方を見ると、うらやましいと感じるのは、仕方ないことだと思います。
特に、不妊治療をしている病院の待合室では、不妊治療中の方が多くいますので、マタニティマークをみえないようにする配慮は必要です。
なんでつけているかわからない
嫌がられる理由の4つめは、「なんでつけているかわからない」というものです。
男女ともに当事者になって初めて、マタニティマークの存在や、つける意味などを知る人が割と多いです。
特に男性では、奥様が妊娠して辛そうなところを見るまでは、妊娠中がしんどいことなんて知らない人がほとんどだと思います。
この理由に関してはもっとマークの周知や、妊娠中のしんどさの理解を世間が知っていくしかありません。
つけない理由4つ
マタニティマークは周囲の人に妊婦だと示すものでありますが、つけない方も多くいます。
つけない理由
- つけても意味がない
- 怖い思いをする
- 見えないようにつけている
- なんでつけるのかわからない
1つずつ詳しく解説していきます。
つけない理由を知り、つけるかつけないか参考にしましょう。
つけても意味がない
つけない理由の1つめは、「つけても意味がない」というものです。
理由として、SNS上では
「つけていても優先座席では寝たふりをされる」
「誰も席を譲ってくれない」
など、世間の人の冷たさがうかがえるものが多いです。
特に、
- 都会
- ラッシュアワー
では席を譲ってくれないことが多そうです。
なので、つけても意味がないので、つけていない人がいます。
また、通勤などが車などのため、不要だと考えている方もいます。
つけていると怖い思いをする
つけない理由の2つめは、「つけていると怖い思いをする」というものです。
この理由は大変多く見受けられます。
つけていて怖い思いをした人の割合はなんと10人に1人という驚くべき結果もあります。
実際の内容としては、
- 突き飛ばされた
- タバコを近づけられる
- お腹をたたかれる
など、恐ろしいエピソードが見受けられます。
こういった情報、経験から、つけない方がいます。
みえないようにつけている
つけない理由の3つめは、「つけているけど、見えないようにつけている」というものです。
「つけているのに、なんで隠すの?」
と聞こえてきそうですが、
なぜなら、理由2つめの「つけていると怖い思いをする」という情報を知ったり、経験をしたからです。
「じゃあつけなければいいんじゃないか?」
となりそうですが、この選択をする理由は、
- 倒れた時に妊婦だとすぐわかるように
- 電車に乗って気分が悪い時にすぐ出せるように
- 事故に巻き込まれた時のために
などが挙げられています。
特に、倒れた時などに妊婦だとすぐわかれば、救急隊の方などが適切な処置をしやすく、母子ともに安全だからです。
なので、マタニティマークをつけるけど、見えないようにする方がいます。
なんでつけるのかわからない
つけない理由の4つめは、「なんでつけるのかわからない」というものです。
マークが不快だと感じる人のところでも解説しましたが、妊婦さんのなかにも意外と知らない方がいるというデータがあります。*1
その他には、席を譲って貰うためだけのものと思っていて、電車に乗らないから必要ないという方がいらっしゃいます。
しかし、それ以外にも意味があります。
詳しくはこちらで解説しています。
*1 「マタニティマークは危険」は本当?マタニティマークに関する意識調査 | 株式会社エコンテ - コンテンツマーケティング・オウンドメディアの構築運用 (econte.co.jp)
どのくらいのママがつけているの?
実際どのくらいのママがつけているのか見ていきましょう。
ここまでで、不快な人がいることや、つけない理由がわかりましたよね?
結論から言うとつけている人の方が多いです。
内訳をみていきましょう。
この理由には、「つけているけど見えないようにする」と同じで、緊急の時に妊婦だとわかってもらえるようにという意見が多いです。
他には、妊娠初期の外見上で判断できない時の体調不良時に席に座れるようになどがありました。
つけてよかったこと
ここまで、つけることによるマイナス面ばかりを取り上げてきました。
しかし、そんな中でも、つけていたことで良かった、助かった経験をされた方も多くいます。
- 席を譲ってもらえた
- 妊婦は避けたい成分が入っていると教えてもらえた
- 【重要】倒れた時に妊婦だとすぐ気づいてもらえた
SNSなどで調べるとたくさん出てきますので、その一部を紹介します。
席を譲ってもらえた
つけていてよかったことで一番多いのが席を譲ってもらえたエピソードです。
なんだかほっこりしますよね?
はじめにマークが不快になる人を紹介しましたが、基本的には、マタニティマークを見たら、こういった対応や反応が普通だと思います。
妊婦は避けたい成分が入っていると教えてもらえた
つけていてよかったこと2つめが、妊婦は摂取しない方が良いと思われる成分が入っていると教えてもらえたというエピソードです。
主に、飲食店等で店員さんから教えてもらえる場面が多いです。
外国の方でも、マークを見ればお腹に赤ちゃんがいることがわかるデザインになっているということですね。
また、妊娠中では接種するのを控えた方が良い成分があり、
「まさかこの商品にアルコールが入っているなんて」
なんてこともよくあります。
【重要】倒れた時に妊婦だとすぐ気づいてもらえた
つけていてよかったことというより、このためにつけて欲しいというエピソードです。
それは、倒れた時や事故にあったとき、周囲の人や、救急隊員の方がすぐに妊婦だとわかるということです。
倒れた時や事故の時に妊婦と妊婦じゃない場合には、対応や処置が多少変わってくるそうです。
なので、見えるようにじゃなくとも、カバンの中などすぐ発見できるところにマタニティマークをもっておくことをオススメします。
まとめ
お腹に赤ちゃんがいることを周囲の人にお知らせすることと、周囲の人の配慮を受け、妊産婦にやさしい社会を目指すものです。
- 嫌がられる理由
- つけない理由
- つけていてよかったこと
などを紹介していきました。
結論は、マタニティマークは付けた方がメリットが大きく、場所やタイミングによって出し入れできるようにするのがオススメです。
しかし、マークを見ることで不快な思いをする人は少なからずいます。
配慮すべき人もいると思いますが、自分と赤ちゃんを守るためにも、場所やタイミングを考えながら取り付けましょう。