子供の小さい時は、毎日目が離せませんし、不安になることも多いですよね。
残念ながら、頼れる人が周囲にいなくて、ワンオペ育児状態となってしまう方も多いようです。
育児や家事を一人でこなすというのは、とても大変なことです。
日中に仕事があれば、尚更です。
世の中のワンオペ育児をしているママさん達は、どのような一日を過ごし、ハードなスケジュールを乗り越えているのでしょうか?
今回は、
ポイント
・ワンオペ育児とは、どんな状態か
・ワンオペ育児ママのスケジュール
・自分の時間を確保する方法
・育児の負担を減らすコツ
・限界を迎える前に利用できるサービス
についてお伝えします!
ワンオペ育児ってどんな状態?
ワンオペ育児とは、育児や家事の負担を一人で抱えている状態のことです。
元々、飲食店のブラックな経営体制を示す言葉として誕生しました。
そこから派生して本来ならば1人では困難な一連の工程をすべて一人で行っている状態のことを表しています。
育児中は常に子供から目を離すことができません。
そのうえで家事もこなさなければならないとするとかなりの重労働です。
ワンオペ育児になると、身体も心も削られてしまいます。
ワンオペ育児の原因
ワンオペ育児の原因としては
・夫の仕事が忙しい
・家事と育児は妻の役割という考え方が残っている
・実家の支援が得られない
などがあげられます。
夫が仕事で家にいる時間が短いと、必然的に家事も育児も一人で行わなければならなくなります。
話し相手もおらず孤独に苛まれる方が多いようです。
昔に比べ現代では育児は男女ともに行うものという考えが浸透しており、男性の育休制度を導入する企業も増えてきています。
しかし、中には育児や家事は女性が行うものという古典的な考えを持っている方もいるようです。
夫との認識の違いでワンオペ育児状態になるケースもあるのです。
また、実家との距離や関係性の問題で援助が望めないとなると、さらに不安や孤独感が増していきます。
ワンオペ育児になる原因に、夫や実家との関係性・認識の相違などが影響しているのです。
ワンオペ育児のライン
どのくらい一人で育児や家事をこなしていると、ワンオペ育児に当てはまるのでしょうか。
実際、どのくらいの頻度や時間であればワンオペ育児に当てはまるかというような、明確な定義はありません。
人によってとらえ方も様々です。
そのため、「この程度で弱音を吐いたらダメだ」「もっと大変な人もいるはず」と考えることはありません!
身体・精神的な疲労を一人で抱えこんで、悩んでいるのであれば、ワンオペ育児の状態に当てはまります。
ワンオペ育児ママの一日
ワンオペ育児状態で頑張っている方は、一体どのような一日を過ごしているのでしょうか?
詳しくみていきましょう。
平日のスケジュール
日中仕事に行っている方は、どのようにして育児や家事の時間をつくっているのでしょうか?
時間ごとに紹介します。
起床時間は6時~7時
働くママの起床時間は6~7時が最も多いです。
子供を保育園や学校へ送る時間に合わせてこの時間になる方が多いようです。
起床後は朝ごはんやお弁当の準備をし、子供が起きてきたら子供の準備を手伝います。
また、洗濯物が乾くように、朝に洗濯をする方も多いようです。
スムーズに準備が進むといいのですが、朝子供がぐずってしまうことも多く中々思うようには進まないことが多いですよね。
迫りくる勤務開始時時間との戦いで、出勤前にヘトヘトになりそうです。
急な休みが増え、残業もできなくなる
日中は仕事に行きますが、職場によっては気苦労が絶えません。
子供が小さいうちは体調を崩すことが多く、急な休みが増えます。
フルタイム・無欠勤で働くことはほとんど困難でしょう。
預け先の保育園や幼稚園で集団感染が発生してしまったら、数日間は出勤することができなくなってしまいます。
お迎えもあるので、仕事がたまっていても残業でカバーすることができません。
これら急な休みや時間外勤務についての理解が得られない職場で、育児をしながら働くことは難しいでしょう。
ワンオペ育児であれば尚更です。
子供とのかけがえのない時間を楽しみ、苦しんでいるときは迷わず側にいてあげたいですよね。
育児・家事との両立のためには、職場の配慮や理解が得られるのかを確認することが大切です。
仕事が終わったら、寝かしつけるまでノンストップ!
16-18時の間に仕事が終了し、そこからは子供を寝かしつけるための準備を行います。
預け先の保育園や幼稚園へ迎えにいき、夕食準備・夕食にとりかかります。
その後は片付け・掃除など日中にできなかった家事をしたり、お風呂や歯磨きなど子供のお世話が始まります。
並行して自分の寝る準備も行っていくので、目の回る忙しさですね……!
「寝る子は育つ」とよく言いますが、子供の理想の睡眠時間は約10時間と言われており、21時までに就寝できることが理想的です。
そのため、20時半頃にベッドに行き寝かしつけたいところなのですが、実際はそうはいかず、21時以降に就寝となることが多いようです。
共働きの家庭も増えてきているので、終業後に家事や育児を行うことになります。
それに伴い、寝かしつけまでの時間が延びてしまうのです。
子供の就寝とともに一緒に寝てしまうという方が多く、22~23時の間に就寝します。
ハードな一日がやっと終わりますね。
週末のスケジュール
育児や家事に休日はありませんが、保育園や仕事がお休みの日はどのように過ごしているのでしょうか。
ワンオペ育児中のママさんの、週末のスケジュールについても見ていきましょう。
朝はゆっくり起きて、溜まった家事を片付ける
週末の朝は8~9時あたりに起床し、平日にできなかった家事を片付けます。
子供たちの保育園や幼稚園の準備に追われることがない分、その時間を家事に当てるようです。
子供たちが起きてきたら、一緒に朝ごはんを作るのもいいですね。
休日は3食用意しなければならないため、その分負担も増えます。
子供たちにお手伝いしてもらいながらだと、楽しいのはもちろん、成長を感じることができて有意義な時間になりそうですね。
ワンオペ育児中のママさんの週末の朝は、ゆっくりスタートして、溜まった家事も子供たちと一緒に楽しみます。
日中は無理のない範囲で過ごす
日中の過ごし方で大事なことは、一人で無理のない範囲の行動にすることです。
子供が複数いれば尚更、買い物だけでも大変です。
近所の公園で子供たちが遊んでいるのを見守るだけでも十分です。
外出しなくても、家でDVDを観たり、昼寝をするのもよいでしょう。
できるだけママさんに負担がかからずリラックスできる方法で過ごすことで、子供たちも安心することができます。
自分の時間を確保する方法
育児と家事は365日お休みがありません。
ワンオペ状態であれば交代してくれる人がいないので、自分の時間を作るのは至難の業です。
皆さんどのようにして、時間を作っているのでしょうか?
家事や育児の効率をあげて、時間が作れるようにしていきましょう。
早起きをする
朝5~6時の、子供たちがまだ起きてこない時間を有効活用している方もいます。
夜は疲れすぎて子供を寝かしつけたらそのまま寝落ちしてしまう方にお勧めです。
最初は苦労するかもしれませんが、早く起きる習慣がつけば意外と身体は適応してくれるものです。
早起きして、一日のスタートを気持ちよく始めてみませんか?
子供を早く寝かしつける
子供を早く寝かしつければ、その分自分の自由時間が増やすことができます。
早く寝かしつけるコツは
・日中にたくさん遊ばせる
・ルーティーンを作る
・安心感を与える
などです。
上質な睡眠をとるために、子供が活動的になってきたら、日中はたくさん活動をさせてあげましょう。
特に五感を使った遊びは、発達を促進するのでお勧めです。
知育玩具なども取り入れながら、聴覚や嗅覚を刺激することで脳をたくさん使うので、夜の寝つきがよくなります。
寝る前に歯磨きをする、本を読み聞かせる・音楽を聞かせるなどいつもの習慣を作ることも効果的でしょう。
習慣化した行動があることで、その行動をすることで自動的に寝るスイッチが入ってくれます。
おくるみを使用したり、添い寝して抱きしめてあげるなど、子供に安心感を与えることも重要です。
子宮の中で過ごしてきたのと近い体勢になることで、子供は安心感を感じることが分かっています。
子供がスムーズに眠れるように、日中の過ごし方や寝かしつけ方を見直してみましょう。
便利な家電を使って家事の時間を短縮する
家事の時間を短縮することができれば、ワンオペ育児の負担が減り自分の時間を持つことも可能となります。
ほったからしておくだけで、家事をしてくれる心強い家電を相棒にするのもいいかもしれません!
主なお勧め家電は、
・ドラム式洗濯乾燥機
・電気圧力なべ
・ロボット掃除機
などです!
洗濯ものを取り込んだり干したりする時間ってかなり惜しいですよね。
ドラム式洗濯乾燥機があれば、洗濯から乾燥まで機械が行ってくれるので、ボタンを押して終わったら一回取り込むだけで洗濯が完了します。
電気圧力なべは、一人暮らしの方にも人気です。
材料や調味料を入れて、あとは放置すればいいので、その間に他の家事もできちゃいますね。
お掃除ロボットも同様に、放置するだけで家が綺麗になります。
育児をしていると毎日部屋が汚れるために、掃除をする気力も起きなくなるのではないでしょうか。
私が犬を飼っていた時には、「どうせまた汚れるのにな……」という思いで億劫になっていました。
その辺、ロボットは感情がないので、毎日文句を言わずにやってくれますね。 (笑)
育児のコツをつかんで負担を減らそう!
育児も全て手をかけて行っていたら、身がもちません。
先輩ママさんが実践していた、育児の負担を減らすポイントは、
・食事をするときは、テレビを消す
・食事はワンプレートで提供する
・休日に作り置きをしておく
・お風呂に入る前に、着替えなどを用意しておく
などがありました!
食事中は気が散らないように環境を整えることで、食事時間が長くなってしまうのを防ぎます。
また、準備や片付けの手間を減らすために、事前に一品作り置きをしておいたり、ワンプレートの食器で提供すると後が楽になります。
お風呂は、入った後に子供が他のことに気をとられることのないよう、タオルや着替えを脱衣所に準備をしておきます。
そうすることで、一目で次にすることが分かるため、すぐに身体拭きや着替えに移ることができます。
また、兄弟がいれば一緒に入れたり、お風呂用のおもちゃを用意しておくことも有効です。
日々大変な毎日を乗り越えている、先輩ママさんの言葉はためになりますね。
限界なら他の人に頼ろう
育児や家事をワンオペでもこなす方法をお伝えしましたが、そもそもワンオペ育児には無理があります。
出来ないからといって、自分を責めることは決してありません。
もう限界だと感じている方も多くいらっしゃいます。
夫や実家を頼ることができないならば、
・家事代行サービス
・子育て支援センター
・一時保育サービス
・宅配サービス・生協
などを利用するのも、賢い選択です。
どのサービスを利用すればよいのかわからない場合も、相談だけでもしてみましょう。
自治体やNPO法人などが、相談サービスを運営しています。
一人で抱え込まずに、利用できるものは利用してみてくださいね。
まとめ
今回は、ワンオペ育児で頑張るママさんへ向けて、
ポイント
・一人で抱え込んでいると思ったら、ワンオペ育児に当てはまる
・ワンオペ育児は週末も忙しい
・家電の利用や育児のコツをつかめば、自分の時間を確保できる
・本当につらい時は、自治体のサービスを頼る
などの内容をお伝えしました。
二度と戻ってこない育児の時間を楽しみつつ、自分のやりたいこともあきらめない!
そんなママさんのお役に立てば幸いです。
家事は分けて行う、
・お世話方法のコツ
食事、風呂、寝かしつけ、ご飯の準備