育児ファッション

ベビー服の種類を知りたい! 特徴や月齢・季節ごとの組合せ方まで徹底解説

小さくてかわいい赤ちゃんのお洋服。これからの赤ちゃんとの生活を想像しながらのお洋服選びはとってもワクワク、幸せな気持ちにさせてくれることでしょう。ママ・パパとしての自覚もいっそう芽生えますね。

ただ、「ベビー服」と一言で言っても本当にいろんな種類があるんです。新米ママ・パパや、出産祝いにと考えている人の中にも「種類がありすぎて違いが分からない!」「どのタイミングでなにを選べばいいか分からない!」という声が多く聞かれます。

さらにベビー服は、月齢や季節によっても適切な種類や組合せが変わっていきます。もう本当にこんがらがってしまいますよね。

この記事を読むことで、以下の事が解決できます。

こんな方の疑問を解決

  • ベビー服の種類と特徴がわかる
  • ベビー服の季節ごとの組合せ方がわかる
  • ベビー服の月齢ごとの組合せ方がわかる

赤ちゃんの服は大きく分けて「肌着(インナーとも呼びます)」「洋服」の2つがあります。

注意してもらいたいのが、一つ一つの名称はメーカーによって本当にさまざま!ということ。できるだけ別名も併せてご紹介していきますが、ここで紹介している名称以外で販売されている場合もあります。

赤ちゃんが毎日快適に過ごすためには、この2つ「肌着」と「洋服」を月齢や季節に合わせて上手く使い分けたり、組み合わせていく必要があるのです。それぞれの名称や特徴について詳しく説明していきます。

ベビー服(肌着)の種類と特徴について

肌着の種類には主に以下の4種類があります。

  • 短肌着
  • 長肌着
  • コンビ肌着
  • ボディ肌着(ボディスーツ)

生まれて初めての赤ちゃんが身に着けるもの。それが「肌着」です。

生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとってもデリケート。そんなお肌に直接身に着けることから、「ネクストスキン(第二の肌)」とも呼ばれるほど。

赤ちゃんの肌着の大きな役割として、「肌の清潔を保つ役割」「体温を調節する役割」の2つがあげられます。とても汗っかきな赤ちゃん、まだ体温調節の機能が未熟な赤ちゃんにとって肌着はなくてはならない基本のアイテム。

基本は吸湿性・通気性のいい綿100%を選びましょう。綿は織り方によって特徴が変わるので、季節にあわせて上手に選びましょう。

肌着には赤ちゃんの着心地をよくするために、縫い目やタグが外側になっているものが多いです。慣れない新米ママ・パパさんにとっては表裏逆に着せてしまう場合があるので覚えておきましょう。縫い目がフラットシーマー加工という平らな縫い合わせになっているものもあります。

また、価格が安いものはパイピング加工がされていなかったり紐がほつれやすくなっていることも。洗濯頻度の高い肌着は、縫製が丁寧なものを選ぶようにしましょう。

新生児の時期は日々どんどん体が大きくなっていくので、肌着は紐で結ぶタイプがサイズの調節がしやすいのでおすすめです。紐結びが慣れない方はマジックテープタイプもあるので着せやすい方を選びましょう。

肌着は赤ちゃんの着心地の良さが第一。過度な装飾(レースなど)のないシンプルなものを選ぶのがベターです。

ベビー服の種類(肌着):短肌着

  • 一番下に着せる肌着、着丈が短くオールシーズン使える
  • 内側と外側の2本の紐で調節可能
  • かぶらず着られる日本式の着物型なので寝たまま簡単に着替えができる
  • 対象:0~3か月

特に成長が早い新生児の時期にサイズを調節できる点、ねんねの時期の着替えを簡単にできる点は大きなメリットですね。

 

着心地の悪さが赤ちゃんのグズつく原因となることも。素材は通気性・肌触りのよいコットンがおすすめです。

縫い目やタグが外側に付いているかなどにも気を配りましょう。

 

 

母乳やミルクの吐き戻しや汗で実際1日に何度も着替えが必要になります。季節問わず着用するので、6~7枚用意しておくと安心です。

 

ベビー服の種類(肌着):長肌着

  • 短肌着より丈が長く、短肌着の上に重ねて着用
  • 内側と外側の2本の紐で調節可能
  • 丈が長いので、洋服の下着として使う事はあまりない
  • 夏生まれの赤ちゃんには必要ないことも
  • 対象:0~3か月

足の先まですっぽりと包んでくれ裾にはボタンがないので、おむつ替えが頻回に必要で外出の機会が少ない新生児の時期に重宝します。

ただベビー服の下着として使いづらい点と、新生児の時期を過ぎるとコンビ肌着に切り替える方も多いことから、2枚ほど揃えておいて必要なら買い足す形でいいでしょう。

最初からコンビ肌着で代用するという方も増えています。

ベビー服の種類(肌着):コンビ肌着

  • 短肌着に重ね着するタイプで丈が長い
  • 前を紐で結ぶタイプが主流
  • 裾が二股に分かれていてスナップボタンで留めるタイプ
  • 対象:0~6ヶ月

スナップボタンの留め外しが若干手間にはなりますが、足元がはだけにくいので足をよく動かす時期にむいています。

また、長肌着と同じく丈の長い作りですが、スナップボタンのおかげで洋服の下着としても使える便利なアイテムです。

新生児の時期から、長肌着の代わりに着せる人も多いです。

ベビー服の種類(肌着):ボディ肌着(ボディスーツ)

  • 欧米では肌着の主流(日本でも定番になりつつある)
  • 頭からかぶせるタイプが主流
  • 股部分がスナップボタンになっている
  • ショートパンツ型かブルマ型が基本
  • メーカーによって「ボディオール」「ロンパース」「ボディ」など呼び方はさまざま
  • 肩にスナップ付きのもの、前開きで前面にスナップ付きのものなど様々なタイプがある
  • 対象:0~2歳

首がすわる前や寝返り前は前開きタイプ、それ以降はかぶるタイプと使い分けるとお世話の負担も減りますよ。

パンツやスカートと合わせてもそのままお出かけ出来るような、おしゃれなデザインのものが多いのも特徴です。

夏場は室内ではこれ一枚でも過ごせます。

 

2~3枚ほど用意しておき、成長に合わせて適切なサイズを買い足していくのがいいでしょう。

 

ベビー服(洋服)の種類と特徴

洋服の種類には主に以下の種類があります。

  • ドレスオール(ベビードレス)
  • ツーウェイオール
  • カバーオール
  • プレオール



月齢が低いうちは、着替えやおむつ替えのしやすさ、はだけにくさを重視して前開きつなぎタイプを選ぶのがいいでしょう。前開きであれば、全開して広げた上に赤ちゃんをのせてパッと着替えられます。

ハイハイやお座りが出来るようになると、上下別れたお洋服もだんだんと楽しめるようになります。

洋服の襟元は、食べこぼしやよだれなどで汚れやすいため、普段はなるべく装飾の少ないものがおすすめです。

ベビー服の種類(洋服):ドレスオール(ベビードレス)

  • 裾の部分が開いているワンピースの様な形
  • 足元まですっぽり覆える
  • スナップボタンんがないのでおむつ替えしやすい
  • 退院着やお宮参りなどで着用する場合が多い
  • 対象:0~2か月

お宮参りや記念撮影用のフォーマルなものをベビードレスと別で呼ぶこともあります。

スカート状なので、まだ足を動かさない時期におすすめ。

ベビー服の種類(洋服):ツーウェイオール

  • コンビオール、コンビドレスなどとも呼ばれる
  • ドレスオールにスナップボタンが付いた形で、ボタンの留め方によってドレスオールとカバーオールを使いわけられる2WAY仕様
  • 対象:0ヶ月~

2WAY仕様なので、足をあまり動かす事のない新生児期はドレスオール、足をよく動かすようになったり寝返りをうちだしたらカバーオールと一枚あれば長く使うことができるのがメリットです。

ベビー服の種類(洋服):カバーオール

  • 一般的には長そで長ズボンタイプで、名前のとおり全身をカバーする
  • 肌着の上に着用
  • 前開きタイプと筒状タイプがある
  • 裾にゴム入りで保温性が高い
  • 対象:4ヶ月ごろ~(足をよく動かすようになったら)


カバーオールにはいろいろな素材があるので、気温に合わせて選ぶようにしましょう。

ベビー服の種類(洋服):プレオール

  • カバーオールよりも丈が短い新生児向けの作り
  • 上下繋がったつなぎ型

端的に言うと「カバーオール」の縮小版(新生児サイズ)です。

新生児の足に沿うように足元がM字型のデザインのものもあります。

 

「足付きプレオール」というものもあり、足先まで包んでくれる保温性の高いデザインです。お出かけ時の防寒対策に役立ちます。

ベビー服の季節ごとの組合せ

体温調節機能が未発達な赤ちゃん。気温に合わせて肌着や洋服の種類を変えたり枚数を変えたりして調節してあげる必要があります。

言葉では暑さ・寒さを伝えることができない赤ちゃん。「いつ、何を何枚くらい着せればいいの?」と悩む方も多いと思います。

ここでは、季節ごとのベビー服の適切な組み合わせ方をご紹介します。

ベビー服の季節ごとの組合せ方:春・秋

春・秋は朝晩と日中の寒暖差が大きい場合も。気温によって肌着は短いものと長いものを使い分けるようにしましょう。

基本のスタイルは、肌着一枚に長袖の洋服一枚。例えば、短肌着・コンビ肌着の上に薄手の2WAYオールを重ね着するなど。

室内では、短肌着にコンビ肌着の組合せの人も多いようです。新生児のうちは、短肌着と長肌着の2枚でもちょうどよいです。

外出する際は、室内での服装プラス一枚着せておくか持参しておくと安心です。

ベビー服の季節ごとの組合せ方:夏

夏は、肌着一枚に洋服一枚が基本ですが、おうちの中では肌着一枚とオムツだけ、というのもアリです。汗を吸わせるために、肌着は必ず一枚着せるようにしましょう。汗をかいたらこまめに着替えを。

ただ、外は暑くても室内は冷房でギンギンに冷えているという事が多々あります。お買い物などに行く際は、さっと羽織れる長袖の洋服やレッグウォーマーなどを持ち歩くようにすると安心です。

夏の肌着の素材は、吸汗性・速乾性にすぐれ肌当たりもやさしいガーゼ素材がオススメです。

ベビー服の季節ごとの組合せ方:冬

基本は短肌着の上に長肌着・コンビ肌着を重ね、プラス一枚洋服を着せましょう。

冬も夏と同様に外と室内の寒暖差が大きい場合があります。暖房が効いている室内で厚着をさせたままでいると汗で体を逆に冷やしてしまう事もあるので注意が必要です。

赤ちゃんは大人より体温が高いです。そこまで厚着させる必要はないのです。

新生児は大人プラス一枚、それ以降は大人マイナス一枚を目安にしましょう。

その他にも、「足の裏が冷たい・あたたかい」「汗をかいている」「顔がほてっている」など赤ちゃんの状態を見て、さわって確認するようにするとよいです。

外出の際は、アウターやおくるみ、レッグウォーマーなどで調節するとよいです。

ベビー服の月齢ごとのサイズと組合せ方

とっても成長の早い赤ちゃんの時期。特に生まれてからの一年間はどんどんできることも増えていきます。

「足をバタバタさせだす」「首が座りだす」「寝返りをうちだす」「ハイハイをしだす」

こういったタイミングで着せるものを変えていってあげると、何よりもお世話する側の負担を減らす事にもつながります。

ベビー服のサイズ表示には、「月齢(目安)」「身長」「体重」がそれぞれ記載されています。

ベビー服のサイズは「月齢」で選ぶのではなく、「身長」「体重」で選ぶようにするのがポイントです。

 

ただし、インポート物のベビー服は「月齢」のみ表示されている場合が多く日本製より作りも小さいものが多いので注意が必要です。

サイズ表示 50 60 70 80 90
身長 50㎝ 60㎝ 70㎝ 80㎝ 90㎝
体重 3㎏ 6㎏ 9㎏ 11㎏ 13㎏
月齢の目安 0ヶ月 3か月 6ヶ月 12ヶ月 2歳

ベビー服の月齢ごとのサイズと組合せ方:新生児期(生後0ヶ月)

新生児の時期は一日中おうちで寝たまま過ごすことが多いです。ほとんど動くこともありません。

おむつ替えが頻回に必要な時期でもあるので、寝たまますぐにおむつ替えができる前開きタイプやスナップボタンが付いていないタイプがおすすめです。

外出時は、ドレスオールや2WAYオールがあると便利。

正産期(37週~41週)生まれの赤ちゃんの身長は50㎝前後。ただ、成長の早い赤ちゃんはすぐにサイズアウトしてしまう場合がある為、大きめ(60㎝)を用意する方も多いです。逆に、未熟児で生まれ50㎝でも大きい場合もあります。メーカーによっては小さめ(40~45㎝)の取り扱いもあるところも。

ベビー服の月齢ごとのサイズと組合せ方:生後1ヶ月~(首がすわるまで)

首がすわるまでは、かぶるタイプより前で留めるタイプの方が着せやすいです。

だんだんと足の動きが活発になってくる時期なので、短肌着・長肌着だけでははだけてしまいます。股部分をスナップボタンで留められるタイプがおすすめです。

外出の機会も増えるので、ツーウェイオールやカバーオールなどの洋服も買い足していきましょう。

ベビー服の月齢ごとのサイズと組合せ方:生後3か月~(はいはい時期まで)

首がすわってくると、頭からかぶるタイプのベビー服も着れるようになってきます。

生後3か月頃には赤ちゃんの身長は60cmぐらいにまでなります。60~70㎝の肌着がちょうどいいでしょう。新生児の時期に着ていたものが小さくなったかな?というタイミングで切り替えてあげましょう。

6ヶ月を過ぎるとお座りできる様になったり、ハイハイできる様になったりととっても動きが活発になってきます。着替えの時、おむつ替えの時など全然じっとしてくれなくて困る!といった場面も増えてくるでしょう。そうなると、さっと頭からかぶれるタイプやなるべくボタンが少ないものがおすすめです。

離乳食が始まり、オムツをしていてもうんち漏れすることが増えてくる時期でもあります。洗い替えも多めに買っておくと安心です。

6ヶ月を過ぎると身長も70㎝ぐらいに。サイズも70㎝以上のものに切り替えていくタイミングですが、個人差もあるので身長・体重で判断していきます。

ベビー服の月齢ごとの組合せ方:1歳~

一歳を過ぎると、つかまり立ちやヨチヨチ歩きができる赤ちゃんも増えてきます。そうなると、上下が別になったセパレートタイプがオススメ

コーディネートの幅もぐっと広がるので、オシャレも楽しめるようになります。

ベビー服の種類にまつわるよくある質問

ウエアの下に肌着は必要?

特に暑い夏の日は、洋服の下にわざわざ肌着を着せるのはどうなの?!といった声も聞かれます。

よくあるのは、暑い日はロンパース型の肌着一枚で過ごしていたという声。

肌着を着せる本来の目的は汗を吸収させること。通気性がよく、敏感な赤ちゃんの肌にも優しい素材のものであれば、あえて2枚着せる必要はないのかも。

その際は、縫い目やタグが直接赤ちゃんの肌に当たらないか、伸縮性はあるかなどにも気を配る必要があります。

セパレートが着られる時期には、Tシャツ一枚にして汗をかいたらその都度着替えさせる、という方も。

暑い時期でも、場所によっては冷房がギンギンに効いているところも。一枚何か羽織れるものがあると安心です。

冬は何枚くらい着せればいいの?

言葉で意思表示ができない赤ちゃん。特に寒い冬は「これだけで寒くないかな?」逆に「着せ過ぎかな?!」と悩む方も多いようです。

ねんねの時期の赤ちゃんは、特に体温調節機能が未熟です。体を動かす事のほとんどない時期は、大人より一枚多めに着せるくらいがベスト。その際は、厚めの服を重ね着するより肌着を多めに着せて調節してあげるようにしましょう。

もし、汗をかくようであれば肌着を交換するか一枚減らすなどするとよいです。

ハイハイやヨチヨチ歩きが出来るようになってくると運動量が一気に増えます。大人よりも体温の高い赤ちゃん。冬でも室内で動き回ってる赤ちゃんは案外汗をよくかいています。

着るものは大人と同じくらいの枚数でいいでしょう。

例えば、肌着(ロンパース肌着など)と長袖カバーオール(厚手)の組合せ。歩き出す頃には、肌着と厚手のトレーナーにズボンの組合せなど。

靴下はハイハイの妨げになったり、歩きだすと滑ったりして危険なので室内ではなるべく履かせない方がいいです。少し寒いかなと思ったらレッグウォーマーがあると便利です。

しかし素足だとフローリングの床では足が冷たくなってしまいますよね。ジョイントマットを敷くと衝撃吸収にもなり足の冷えも防いでくれます。ハイハイ時期の赤ちゃんは床におなかが付いていることが多いので、おなかの冷えも防いでくれます。

外出の際は、プラスαであたたかく着せやすいダウンベストやニット帽などで防寒してあげましょう。

まとめ

いかがでしたか?この記事を参考に、あまり神経質になりすぎない程度にベビー服選びを楽しんでいただけたらと思います。

赤ちゃん一人一人、個性や成長のスピードは違います。ママやパパの好みもあります。

ただどのベビー服を選ぶ際も、肌が敏感で汗っかきな赤ちゃんのために「着心地のよさ」にはこだわってあげるようにしましょう。赤ちゃんのご機嫌も大きく左右します。

また、赤ちゃんの成長のスピードはあっという間。成長にも個人差があります。前もってたくさん準備していても、すぐに着られなくなったり一度も使用することがなかったなどどいう事がよくあります。成長や使いやすさなどを考慮しながら少しづつ買い足していくことをおすすめします。

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