子どもって1日中元気で、パワフルですよね‼
あっちこっちに動いて、時には目が離せない時もありますよね。
泣いたり、笑ったり毎日疲れ知らずです。後追いが始まり、姿が見えないと大泣き、
それでもずっと子どもにかまっているわけには、いきません。
時間に追われながら、家事と育児の同時進行。特に、朝・晩は本当にバタバタしています。
子どもの機嫌も取りながら家事をこなす。ワンオペ育児だと、なおさら大変ですよね。
そして、ついつい頼ってしまうのがテレビです。
子どもがテレビを見ている間に家事ができる、少しだけホットする時間ができる。
テレビ子守りはいけないと思いながらテレビに子守りをさせて家事をしていることに、
罪悪感や自己嫌悪に陥ってしまう。
テレビは、見せない方がいいの?それともテレビは見せても大丈夫?
テレビとの関わり方、見せ方に悩んでいませんか?
今回は、テレビが子どもへ与える影響・テレビを見せる時の注意点について考えてみたいと思います。
ポイント
テレビが子どもに与えるデメリットとメリット
子どもがテレビを見る時の注意点
ワンオペ育児中ママたちのテレビとの付き合い方
についてお伝えしたいと思います。
ワンオペ育児!テレビがつけっぱなしになってしまう理由
テレビはなるべく子どもに見せたくないと思っていても、
ついテレビの電源を入れてしまうときがあります。
それは、どんな時なのか?SNSやヤフー知恵袋からママの声を集めてみました。
2人の子どもをワンオペ育児中、体調が悪くても子育ては休めないテレビつけっぱなしで乗り切っています。
ワンオペ育児だと普通にテレビはつけっぱなしママの心が壊れるよりましでしょ!
ワンオペ育児中、テレビをつけていないと、子どもとずっと一緒で息が詰まる。静寂な感じが嫌い。映像が流れていないと息が詰まる。
ワンオペ育児でどちらかといえば静かな環境の中で子育て中、いろいろな音に慣れさせるためにテレビはつけっぱなし
ワンオペ育児とは関係なく、親の育ってきた家庭環境でテレビがつけっぱなしになっている家庭もあります。
私も子どもの頃からテレビっ子でテレビがつけっぱなしの中で育ってきたけど、成長に特に問題はないよ!だから深く考えずにテレビはつけっぱなしだよ
それぞれの家庭でテレビについての考え方があります。ただ、ワンオペ育児を乗り切るためにテレビは必需品になっていることもわかりました。
子どもにテレビをみせてもいい?テレビのメリットとデメリット
普段、当たり前のように見ているテレビですが、子どもにとってどのような影響があるのか考えてみたいと思います。
子どもに与える影響テレビのメリットとは
・新しい知識を吸収
・興味や関心が生まれる
・コミュニケーションのツール
・想像力や考える力を育てる。
映像や音楽から、子どもが今まで知らなかった新しい事柄を吸収する事ができます。
特に子供番組は子どもが楽しく観れるように、工夫もされているため興味や関心も生まれます。
また、コミュニケーションのツールとしても役立ちます。
テレビを見ながら、子どもと一緒に歌を歌ったり、会話をすることも楽しめます。
子どもとの会話の中で「どうしてだと思う?」など会話を工夫することで、想像力や考える力も育てることもできます。子ども同士なら、同じ番組を見ていることでごっこ遊びや、番組の内容で会話も楽しめます。
しかし、
テレビには、子どもに良い影響を与えるばかりではなく、悪い影響を与えてしまう事もあるようです。テレビが子どもに与える影響デメリットについても見ていきたいと思います
ワンオペ育児でテレビがつけっぱなし子どもに与える影響デメリットとは
テレビは身近な家電のひとつで生活の一部です。テレビがつけっぱなしになっている家庭もあるのではないのでしょうか?
特にワンオペ育児の場合、子どもに「少しだけテレビを見てて」とそのままテレビがつけっぱなしになってしまうこともあると思います。
ただ
テレビがつけっぱなしになっている状態・テレビの長時間の視聴は子どもにとって良い状態ではないようです。
長時間のテレビの視聴は子どもにどのような影響があるのか、見てみたいと思います。
日本小児科学会の乳幼児のテレビ・ビデオの長時間の視聴は危険ですから一部引用してきました
小児科医や発達の専門家から、言語発達や社会性の遅れがある幼児の中に、テレビ・ビデオを長時間視聴しており、テレビの視聴を止めると改善がみられることが報告され、テレビの長時間視聴が発達に悪い影響を及ぼす可能性が指摘されています。乳幼児のテレビ視聴の発達への影響を検討するため、調査が行われた。その結果長時間テレビの視聴は意味のある言葉の出現の遅れと関係がある事、特に日常やテレビ視聴時に親子の会話が少ない家庭の子が言葉の出現が遅れる率が高かった。
また、親がその影響に気づいていない事がほとんどだった。乳幼児期は言語発達に重要な時期でありテレビ視聴の影響について親も社会も認識して対処していく必要があり下記を提言します。5つの提言
①「2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控える」
一部引用 日本小児科学会 乳幼児のテレビ・ビデオの長時間視聴は危険です
②「授乳中・食事中のテレビ・ビデオ視聴は止める」
③「メディア接触は1日2時間までにする」
④「子ども部屋には,テレビ,ビデオ,パソコンを置かない」
⑤「保護者と子どもでメディアを上手に使うルールを作る」
2歳までの、テレビ・ビデオ視聴は控えましょうには言語の発達が遅れる危険性があるとも書かれています。
しかし、NHKの子どもに良い放送プロジェクトには、下記のような意見もみられています。
「日本小児科医会」が「2歳までの子どものテレビ・ビデオ視聴を控えよう」という提言を2月に発表したのに続いて、
「日本小児科学会」も、1900 人の保護者を対象としたアンケート調査で、テレビを長時間見る子どもほど言葉遅れの割合が高かったとして、
2歳以下の子どもにテレビを長時間見せないよう呼びかける提言をまとめ、3月に発表した。
“子どもに良い放送”プロジェクトでは、それらの背景にある、アメリカ小児科学会が 1999 年と 2001 年に出した、2歳以下の子どもの
テレビ視聴を避けるようにという勧告が、どのような背景で生まれ、現在、アメリカ社会でどう位置づけられているのかを直接関係者に会って現地調査した。
その結果は、アメリカでは、まだ具体的な調査や研究がそのために行われてはいないし、科学的に実証された研究はないということであった。(中略)全体として、表出語彙数、すなわち、言葉を理解した上で言語化できる言葉の数については、相対的に長く見ている子どもたちほど、少なくなるという傾向が若干見られたが、言葉を理解したり、身振りで示したりすることと、メディア接触との関連性は、今回のデータにおいては認められなかった。従って、この時期の子どもにテレビを見せることによる直接的な、深刻な、言語発達のの障害は確認されなかった
引用 NHKの子どもに良い放送プロジェクト
このように、専門家でも意見の違いがみられています。
テレビが与える影響について、特に乳幼児については、専門家たちから賛否や使い方などさまざまな意見があります。
親が、どのように考え選択していくのか、メディアとの付き合い方を考えていく必要があります。
テレビが子どもに与える影響について他にも考えられることを集めてみました。
テレビがつけっぱなしだと親子のコミュニケーションの時間が減る
テレビをつけっぱなしにしていることで、背景に雑音的にテレビをつけていることになります。
子どもは見ていなくても、親たちは見ています。この状況は、親の注意が散漫になり、親子の交流、関わりを減らします。
親が子どもに話しかける事や会話はとても大切です、子どもの語彙数の成長にも影響します。
親が子どもに話しかけることに費やす時間と直接的に関係もあります。家庭での長時間のテレビ使用は親が子どもに話しかける時間の減少につながります。
テレビがつけっぱなしだと視力に影響がでる
岡山大学の松尾俊彦教授の視力低下を調べたホームページから引用しました。
幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる
1.5 歳と 2.5 歳の時に「主な遊びがテレビを見ること」である子供は、その後小学生になった時に「視力が悪くなった」という親の悩みと関連があることが分か
引用 岡山大学 幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる
りました。また、2.5 歳の時のテレビを見る時間が長い場合にも、小学生時に視力が悪くなることと関連がありました。
3 歳までのテレビ視聴は小学生時の視力低下(おそらくは近視による)と関連があることを初めて明らかにできました。3 歳まではお子様がテレビなどを長時間見ないように気を配ってくださいますことをお願い致します。
幼少期からの長時間のテレビ視聴には、視力低下につながる恐れがあります、
視力が発達段階の時期に至近距離で長時間テレビを見ていると、目のピント調節が上手くいかず視力低下の原因になります。
近視や遠視、乱視、内斜視など目の病気になってしまうリスクも考えられます。
もちろんスマートフォンやタブレットも視覚に影響がでます。ブルーライトにも気をつけないといけません。使い方には十分注意しないといけませんね。
テレビがつけっぱなしだと睡眠に影響がでる。
テレビから出る音や光は小さな子どもにとって睡眠のリズムの乱れにつながります。
眠りを促すホルモン・メラトニンの分泌が妨げられます。夜泣きや、寝つきも悪くなります。
また、子どもが小さいからいいでしょ!と親と同じようにテレビを見ていると、睡眠不足にもなります。
特に子どもの睡眠はとても大切です。
睡眠不足だと、グズグズしている時間も増えます。睡眠のリズムが崩れると生活のリズムも崩れます。
寝る前の時間帯は、テレビ・スマートフォン・タブレットの使用は控えましょう。
テレビがつけっぱなしだと運動不足になる
テレビをつけっぱなしで過ごしていると、どうしても家の中で過ごすことが多くなってしまいます。
そのため、身体を動かす機会が失われてしまいます。子どもが強く丈夫に育つためには、体を動かす事も大切です。
特に外遊びには、外気にふれる事で五感も刺激し脳の発達も促します。
テレビがつけっぱなしで家の中で過ごしていると、五感を育てる機会が減ってしまいます。また運動不足になると、肥満にもなります。
テレビがつけっぱなしだと集中することができない
テレビがつけっぱなしでも子どもはおもちゃで遊んでいるから大丈夫!集中して遊んでいても、急にテレビに釘付けになることがあります。
テレビの音と映像はとても刺激が強いです。
子どもが遊びに集中していてテレビは見ていないと思っていても意外と音は聞いていて、
あっという間に目も心も奪われます。気が散ってしまい一つの物事に集中することができない環境にもなってしまっています。
参考サイト
ベネッセ教育情報 子どもにテレビを見せることのメリットとは?子育てに取り入れるポイントもご紹介!
パンパース テレビやネットなどのメディア、子どもにどれぐらい見せていいの?
教育メディア研究
乳幼児のメディア使用に関するアメリカでの最近の声明とわが国における今後の課題
ワンオペ育児中のママたちのテレビの付き合い方
子どもが長時間テレビを見る事はよくないと言われていますが、子育て家庭では、子どもがどれくらいテレビをみているのか?テレビの視聴時間についても調べてみました。
子どもにどれくらいテレビをみせている?テレビの視聴時間について
上の表を見てみると、年齢が小さいほどテレビの接触時間は長いものの、テレビは、ついてるだけと言う事がわかります。専念視聴も短く、ながら視聴が長いこともわかります。
乳幼児時期は、親がテレビをつけたり、番組を選んだり見る時間も決めています。テレビに対しての親の考え方が影響しています。
年齢が大きいほど、テレビはついているだけが減ってきているのは子どもの成長とともにテレビ以外にも興味や関心が広がってきたことがわかります。
それぞれの家庭でテレビの視聴時間は変わってきます。子どもが小さいと家の中で過ごす時間が多くなりついついテレビがつけっぱなしになってしまう事があります。特にワンオペ育児の場合は静まり返った部屋で孤独感を感じないようテレビがつけっぱなしにしてある事も考えられます。
ワンオペ育児中のママ達は、どんな時にテレビをみせているの?
ついついテレビがつけっぱなしになってしまいがちなワンオペ育児ですが、テレビを上手に活用しているママ達もいます。ワンオペ育児のママ達が、どのように子どもにテレビを見せているのか?声を集めてみました。
雨の日などお散歩ができない時にテレビやDVDをみています。家の子は車が好きなので、車のDVDを見た後絵本で車の再確認をしています。
夕方や朝の忙しい時間帯のみ子ども番組をみせています。その間に家事をしています。
生活にメリハリをつけるために、テレビを見せる時間を決めています。家は1時間以内にしています。テレビをつけっぱなしにしていると、テレビばかりで活動量がすくなく、お昼寝もしてくれないから。
食事中や、夕食後から寝るまではテレビは見せないようにしています。早めに寝かせたいので
パパにも協力してもらっています。寝た後ゆっくりテレビをみています。
家は年子の2人姉妹です。テレビはつけっぱなしになってしまう時もありますが、テレビを見ていないなぁと思ったらすぐに消すようにしています。テレビより姉妹で遊んでいるほうが多いかも、電気代もかかるしね
テレビを見る時間を決めて生活のリズムを崩さないようにテレビをみせている事がわかります。子どもの年齢だったり、兄弟がいる・いないによってテレビの視聴時間も変わってきますね。
ワンオペ育児でもテレビをつけっぱなしにしない方法
ワンオペ育児でもテレビの視聴時間を決めテレビがつけっぱなしにならないように工夫しているママもいます。
テレビばかりにならないように、子育て支援センターに行ったり、公園で遊んだりしています。
時間があまりない時は、手をつないで家のまわりをお散歩しています。外に出るだけでいろいろな事に興味を示し楽しそうです。
動物が好きなので動物が出ているDVDを30分ほど見た後、動物の絵本を見て楽しんでいます。
言葉もでるようになり、絵本に指を差しながらおしゃべりをしています。DVDと絵本につながりを持たせています。
テレビ以外には、粘土や折り紙、シール貼りなどをしています。時々、色塗りもしています。家は男の子なので電車のおもちゃでよくあそんでいます。
テレビだけにならないように、いろいろと工夫して遊んでいるようです。
子どもが大きくなると少しずつ集中力もつき一人遊びも上手になります。おもちゃでも長く遊べるようになってきます。また、兄弟がいることで兄弟でも遊ぶようにもなります。
テレビだけにならないように子どもがどのような事に興味を持っているのかも気付くことも大切ですね。
子どもにテレビを見せる時注意したい5つのこと
子どもにテレビを見せる時に注意したいことを5つあげてみました。
子どもにテレビを見せる時の注意点①適度な距離をたもちましょう。
テレビを見る時は、画面の縦の長さの3倍ぐらい離れて、正面から見るようにしましょう。
また、目が疲れてしまうので、30分程度で休憩を入れ、明るい部屋でみましょう。
子どもの目を守りたいのにテレビとの距離を作るのが難しいと悩むママもいます。
子どもとテレビの距離が近くなってしまい心配です。注意してテレビとの距離を離しても
またテレビの前で見ています。
子どもがテレビに近づく理由には、視力が未発達・光に興味がある・弱視等も考えられます。
子どもがテレビに近づき過ぎないための対策も必要です。
例えば、テレビを見る位置に豆イスを置き座ってみるように習慣づける。
テレビを見る時は親のひざに座ってみるなど、その子に合った方法を試してみましょう。
子どもにテレビを見せる時の注意点②見終わったらテレビを消す習慣をつけましょう。
長時間テレビの視聴を防ぐためにも、テレビを見終わったら消す習慣をつけましょう。
テレビがつけっぱなしになってしまうと、テレビばかりで乳幼児に必要な、運動・親子のコミニケーションの機会が減ってしまいます。
テレビが終わったら、消す習慣をつけ生活にメリハリをつけましょう。
子どもにテレビを見せる時の注意点➂親子でテレビを楽しみましょう。
テレビを見ているときは、受け身であり、一方通行です。大人もテレビを見ている時は会話も減ります。
ただ、子どもは好きなキャラクターが出てくると、喜んで共感を求めたり、模倣をしたり指をさし質問をするなど親に働きかけてきます。
親が質問に答えたり、一緒にテレビを楽しむ事でコミニケーションも深まります。
また
言葉の発達も、ただテレビをみて聞いているだけでは、育ちません。声に出して会話をすることが大切です。
子どもにテレビを見せる時の注意点④授乳中・食事の時はテレビは消しましょう。
授乳中は、言葉かけをしたり見つめたりして愛着関係を築きましょう。社会性は親子間の愛着が基礎になって形成されます。
子どもにとって、テレビを見ながらの食事は、テレビの方に集中してしまうため、
料理のにおいや、味、色合い、温度などから感じる五感の刺激が減ってしまいます。
また、食事の時間にメリハリがつかず、ながなが食事をしている状態にもなってしまいます。
食事の時間は食事のみ、食事に集中させるためにもテレビは消しましょう。
子どもにテレビを見せる時の注意点⑤子どもの就寝時はテレビを消しましょう。
子どもの成長には、睡眠がとても大切です。寝かしつけの時にテレビがつけっぱなしだと、テレビの音や光が入眠の妨げになります。
また、直前までテレビをみていると夜泣きや、寝つきが悪くなるなど睡眠のリズムも乱れてしまいます。
寝る1時間まえにはテレビを消しましょう。
睡眠不足になってしまうと、朝スッキリ起きる事ができずグズグズしたり、日中もボーっとしたり、体調にも影響がでてきます。
睡眠中は成長ホルモンやメラトニンなどのホルモンが分泌され、質の良い睡眠をとると、日中も活発的に過ごすことができます。
質の良い睡眠は子どもの体と心の両方が育ちます。
まとめ
ワンオペ育児だと、ついついテレビがつけっぱなしになってしまう時があります。
ただそれが、日常化してしまうと、人と関わる事で育つ乳幼児期に育てたい心や体の発達の機会を減らしてしまいます。
今後、子どもの成長と共にテレビだけではなく、ゲーム・スマホなどの使い方にも悩むようになります。メディアがあって当たり前の環境のなかで、慣れてしまうのではなく、メディアが子どもに与える影響を意識することは、子育てにとっても大切です。どのようにメディアと付き合っていくか、使用時間を決めるなど各家庭で対策していくことがますます重要になってくるのではないのでしょうか